スタッフブログ

MDT & the Athlete

 こんにちは!あづみ病院で理学療法士として勤務しています龍崎です。

 皆さんは「MDT」をご存じでしょうか?「マッケンジー腰痛体操」と聞けば、思い当たる方もあるかもしれません。
MDTとは「Mechanical Diagnosis and Therapy」の略語で(我々理学療法士は「診断」を行うことはできませんが)、直訳すると「機械的な負荷を用いた診断・治療方法」となります。「問題を抱えている患者さんに運動を行ってもらい、その反応を詳細に観察しながら、運動を用いて問題となっている症状に対処していく方法」と思っていただければよいと思います。我々理学療法士が臨床の中で多く用いている運動療法の捉え方の一つになります。

 「退院しても運動を続けたい」「退院したら〇〇まで旅行に行きたい」「孫と一緒に遊びたい」といった希望を持たれている患者さんが増えている昨今、スポーツ選手に対するMDTの活用方法を学ぶことで、日々の診療にも生かせる部分があるのではないかとの思いもあり、表題の研修会へ参加させていただきました。

 講師はニュージーランドにて臨床家としてご活躍されているGreg Lynch先生でした。
実際の症例を提示していただいたり、グループワークを行ったりと、大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回の研修会にて私が感じたことは
・患者さんのゴールをより明確にし、必要な運動機能を把握すること
・ゴール達成までに必要な運動負荷を、段階に応じて適切に調整すること
という、普段の臨床でも必要となってくる事項の再確認でした。
また、
・Tendinopathyといわれる病態についての最新の知見もあり、疼痛を誘発しながら、適切な負荷を慎重に調整していくことの大切さも学びました。
 今回の研修で得られたことを、日々の診療の中で患者さんに還元していければと思っています。MDTに興味がある臨床家の方や痛くてもスポーツを続けたい方は是非当院をチェックしてみてください!

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