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女性骨盤底外来

 先日、ローカル紙に外来開設について記事が掲載されました。

従来の火曜日と木曜日に加えて、金曜日に女性医師の外来日が設けられ、
「理学療法士も看護師も全員が女性の曜日があるので、お気軽に診察にお越し下さい。」といった内容です。
遠方からお見えになる患者さんは多く、手術も施行されていますが、
近隣の患者さんの受診数が少ないとのこと。
おそらく、どの診療科にかかればよいのか分からないとか、恥ずかしいとか
そういった理由なのではないかと思います。
骨盤底とは、直立歩行するために骨盤の底の部分に発達した筋肉群であると考えられ、
加齢や出産、肥満、慢性的な咳などが原因で筋肉が弱り、尿失禁や骨盤臓器脱を引き起こします。
弱った筋肉にアプローチをするのが骨盤底筋体操で、看護師や理学療法士が個別に指導を行い、自宅でも毎日実践して頂くことがポイント!
体操といっても体を動かすのではなく、膣や肛門を引き上げるようにする方法で、
太ももなど力を入れなくても良いところに力が入ってしまうことがあるため、できるようになるまでは有効に行えているかどうか評価をすることが大切なのです。
以前医師から「検死をした患者さんが、日本手ぬぐいで作ったベルトのような物を陰部に当てていたことがあった。あれは、骨盤臓器脱で困っていたのではないかと思う。」と聞いたことがあります。
生命の危機はなくても、他人に言えないような悩みを抱えて過ごすことがないように、
自分の身体を大切にして欲しいと願っています。
 
 
 
いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた

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