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失禁関連皮膚炎(IAD)

先月参加した学会では、パネルディスカッションやランチョンセミナー、IAD重症度評価ツール(案)の紹介など関連したセミナーに参加し、大変参考になる講演を聞くことが出来ました。
「発赤が認められた時には組織内部に、消化酵素・細菌が侵入している状態」
「微温湯だけの洗浄は皮膚バリヤ機能を損なう」
「失禁のある全患者には、IADのリスクがある。IADと褥瘡両方のリスクを低減するためには、一人ひとりに合わせた予防計画の実施が必要である。」など。。。
やはり大切なのは、予防的なスキンケアを徹底すること。
洗浄剤やおむつの製品選択も大切なので、当院では褥瘡やIAD予防に繋がると考えた製品を使用中です。
弱酸性の洗浄剤で丁寧にやさしく洗浄し、押し拭きをした後に、撥水と保湿効果のあるジェルを塗ることでIADは減少したと感じています。
使用前の有病率などのデータが取れなかったので、感覚的なことしか言えないのが残念ですが、減少したのは必要性を理解し、直ぐに取り入れてくれたスタッフのおかげですね。
それでも「0」ではないので、限りなく「0」に近づけるよう、何度でも同じことを繰り返し指導していこうと思っています。
そんなことを改めて決意できるような、有意義な学会でした。
 
いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた

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