WOCNブログ

久しぶりの学会

先月末、ストーマリハビリテーション学会に参加しました。
前回の学会は、所用のため半日しか滞在できなかったので、
久しぶりにゆっくりと学会を満喫できました。

楽しみにしていた特別講演は、
医師でありオストメイトでもある医師の講演で、
「回腸導管―医師としてオストメイトとして―」です。
専門医としてのお立場と、オストメイトとしてのお立場からの
講演で、私には初めての経験でした。

先生は現在、ストーマ外来受診をしながら旅行やゴルフ、
温泉を楽しんでいらっしゃるとの事。温泉は個室をご利用されていらっしゃるそうです。
オストメイトへのメッセージとして、
「心配事は際限なし」(再発、腎機能、ストーマ、装具)
「現疾患から開放された有障がい健康者」
「自己管理は最重要である」と仰っていました。

回腸導管を選択した理由は、「WOCNの最近のめざましい活躍」、
「ストーマ器具の進歩改善」を挙げ、「WOCNの存在は大きい」と
光栄なお言葉を伺うことができました。
会場から笑いが出たのは、「ストーマ袋は毎日洗っています。これはWOCNにはいけないって言われるけどやってます。」と仰った時です。
私も聞きながら、「いけないっていう事を、どうしてもやってしまうオストメイトって、
いるよね~。」と思いましたが、皆同じようなことを感じたのではないでしょうか?
 

してはいけない、または、する必要はない事を行う方はオストメイトに限らず、
在宅介護者などでも見かけます。
私が支援しているオストメイトの中にも、
「ふりはたさんにいけないって言われるけど、やってます。」と話す方も
いらっしゃいますが、行うことで安心し、皮膚トラブルや漏れがなく、
特別支障がなければ良いと考え、見守るようにしています。
正直に話していただくことが大切で、行わない理由や、不安な思いを教えていただくと
一緒に考えられるので、それができないことの方が問題なのです。

現疾患から開放された有障がい者。。。
オストメイトを表現するのに、最適な表現だと思いました。さすがです。

いつもありがとうございます。      WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まで、あと118日
 

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