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外用療法指導は難しい!?

 先日、安部先生の外用療法についてのセミナーを受講しました。

講義の中にもありましたが、私も大事だと思っているのが、
外用薬(ステロイド剤)の使用量について。
「フィンガーティップユニット FTU」です。
5g入りチューブの場合、人差しの腹側に、指先の先端から第一関節までの
長さだけ出した量が約0.5gなので、それを手のひら2枚分の広さに塗るのが適量であり、
1FTUとなります。
容器入りのステロイド剤の場合は、大豆1個分が1FTUに相当する量です。
保湿剤は、グリーンピース1個分で手のひら1枚分。
サンスクリーン剤は、パール2個分を顔面全体に塗ると効果的と言われていますが、
正確な量ではないため、大体の目安として捉えると良いと思います。

ステロイド外用薬の場合、顔面や陰部、乳幼児や高齢者、皮膚のバリア機能が破綻している状態では、吸収率が高くなることで副作用が出やすくなるため注意が必要です。
 

セミナーの最後に「パール大はどれ位の大きさなのでしょうか」という質問がありました。
花珠と言われるような高級パールをイメージするのとしないのでは、差がでるため
とてもいい質問だと感じました。(パール大は6~7mm程度)
先生の資料や書籍では、大豆の写真と外用薬を並べて比較しているので、良く分かりますが、
実際は、口頭で指導されても忘れてしまったり、自己判断で量を決めている患者さんが多いと思われます。
適切な量を塗布することが肝心で、治療の効果はセルフケアに左右されることもあり、
丁寧な指導することは、とても大切なのです。

これから手荒れが気になる季節になりますが、1日4回以上塗布することで
有用性が上がるそうです。
手洗い後は水分を良く拭き取り、ハンドクリームを塗布して、綺麗な手を保ちたいですね。
難しいと思った方は、出勤前や昼食前後、帰宅時、就寝前など続けられそうな
時間帯で試してみたらいかがでしょうか?

いつもありがとうございます。      WOCN  ふりはた
 

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