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ストリハ研究会

先週末、長野市民病院において
ストーマリハビリテーション研究会が開催されました。
一般演題は13題あり、
ストーマサイトマーキング(人工肛門・膀胱の位置決め)に関するものや、
合併症やセルフケアに関するもの、患者会に関するものなどの
発表があり質疑応答も活発に行われました。

参考になる内容ばかりでしたが、
「マーキングが看護業務としてではなく、
患者との共同作業として病棟に浸透させるため、3年計画で活動を開始し、
セルフケア獲得に要した日数が6日の短縮が図れた。」という発表や
「ケアシートとセルフケア評価表を同時に活用したことで、
指導状況と本人の理解状況が周知された。
次回の目標がスタッフの中で明確となり、統一した指導に繋がった。」という発表は
当院でも取り入れたい内容だと感じました。

特別講演は
さいたま新開橋クリニック神山 剛一先生の
「ストーマ・ケアと排便ケアの共通点と相違点」でした。
TV出演もされていらっしゃる先生です。(私も拝見しました)
排便造影やMRIの画像、解剖生理、排便日誌、摘便方法など
分かりやすく講義をしていただき、
外科系チームスタッフ4名も参加していたので、
とても勉強になったと思います。ありがとうございました。

排便コントロールについての質問に対して、
「1人でやろうとしてもダメなので、問題点を共有すること。
なぜいけないのか、もっといいケアがあることを理解してもらう。
プロセスを経る。排便ケアチームを作る。」と回答されていらっしゃいました。
当院でもCST(コンチネンスサポートチーム)活動を開始するにあたり
迷いもありましたが、先生のお言葉で気持ちが楽になりました。

長野市民病院といえば、私が認定看護師実習でお世話になった病院です。
WOCNの研修中(実習も含めて)は、大勢の方々にお世話になりました。
全員に直接お礼をすることは叶わないため、
活動を通してお世話になった患者さんや、関係者の方々に少しずつでも、
お返しできればと思っています。

いつもありがとうございます。     WOCN ふりはた
 

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