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ポジショニングセミナーに行ってきました

6月1日さいたま市文化センターにて開催された、
セミナーに行ってきました~。
タイトルは「先進国ドイツに学ぶ ポジショニングのコンセプトと原理」
講師はザビーネ・ベッカー女史でした。
英語の講義を同時通訳で聞くといった、ちょっとおもしろい
セミナーでしたよ。(英語の学習にもなった?)
先生はドイツで看護業務に従事しながら、ポジショニングの教育を
20年来行っているそうです。
太極拳やキネステティック、コミュニケーションを基に
How toよりも原理、応用を目指して、
患者さんに活動性を提供することを、目的にされているとのこと。
原理を理解することって大事ですよね。

キネステティックには興味があって、
以前褥瘡学会のワークショップに参加したことがあります。
患者さんと介助者が協力して一緒に動くことで、介助者の腰にも優しく
安楽でリラクゼーションの効果もあるのです。

 

人には触られたくない面と、触られても良い面があり
(プライベートな面とパブリックな面)
柔らかい部分は触られたくない面で、硬い面は触っても良いのだそうです。
(腕だと内側はNGで外側はOK)
今まであまり考えずに触っていましたが、
嫌な思いをされていた患者さんがいたかもしれないと
思うと愕然としました。ごめんなさい。。。

ベッドの高さを調整する時も、「動きますよ」とか声を掛ければ良いと
単純に思っていましたが、“肩”や“下肢”に触れて動かした方が、
患者さんは安心するそうです。
十分だと思っていたケアがぜんぜんダメで、
患者さんに不安感を与えていたなんて。。。ショックです。。。
これらのことは簡単にできることなので、スタッフにも指導し
不安を与えないようにしようと決めました!


コミュニケーションも大事で、看護師が早い口調で強く話すと
患者さんは緊張するのでゆっくりと話すことが必要があります。
私もなるべくゆっくりと話すように心がけていますが、
患者さんの前でスタッフ指導をする時など、配慮に欠けていたと気づかされました。
「今まで何をやっていたんだろう~私」って猛省です。
知らないって怖いですね。

今までポジショニングは、意欲的なリハビリスタッフに任せきりでした。
熱心な彼らは、自主的に毎年褥瘡の研修へ参加してくれているんです。
そんなスタッフに頼ってばかりでしたが、今年はポジショニングを
もう一度しっかり勉強して、リハスタッフと連携したいと考えています。
動きの支援で呼吸や血流へのサポートにもなるので、
心不全や肺炎の患者さんへ支援できるようになると良いですね~。

「良いポジションは良いマットレスから」
「プロフェッショナルとしての用具選定」
皆でがんばりましょう!!

いつもありがとうございます。      WOCN ふりはた
 

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