スタッフブログ

MDT & the Athlete

 こんにちは!あづみ病院で理学療法士として勤務しています龍崎です。

 皆さんは「MDT」をご存じでしょうか?「マッケンジー腰痛体操」と聞けば、思い当たる方もあるかもしれません。
MDTとは「Mechanical Diagnosis and Therapy」の略語で(我々理学療法士は「診断」を行うことはできませんが)、直訳すると「機械的な負荷を用いた診断・治療方法」となります。「問題を抱えている患者さんに運動を行ってもらい、その反応を詳細に観察しながら、運動を用いて問題となっている症状に対処していく方法」と思っていただければよいと思います。我々理学療法士が臨床の中で多く用いている運動療法の捉え方の一つになります。

 「退院しても運動を続けたい」「退院したら〇〇まで旅行に行きたい」「孫と一緒に遊びたい」といった希望を持たれている患者さんが増えている昨今、スポーツ選手に対するMDTの活用方法を学ぶことで、日々の診療にも生かせる部分があるのではないかとの思いもあり、表題の研修会へ参加させていただきました。

 講師はニュージーランドにて臨床家としてご活躍されているGreg Lynch先生でした。
実際の症例を提示していただいたり、グループワークを行ったりと、大変有意義な時間を過ごすことができました。
今回の研修会にて私が感じたことは
・患者さんのゴールをより明確にし、必要な運動機能を把握すること
・ゴール達成までに必要な運動負荷を、段階に応じて適切に調整すること
という、普段の臨床でも必要となってくる事項の再確認でした。
また、
・Tendinopathyといわれる病態についての最新の知見もあり、疼痛を誘発しながら、適切な負荷を慎重に調整していくことの大切さも学びました。
 今回の研修で得られたことを、日々の診療の中で患者さんに還元していければと思っています。MDTに興味がある臨床家の方や痛くてもスポーツを続けたい方は是非当院をチェックしてみてください!

指導医・研修医ブログ

初期研修が始まって

 はじめまして、研修医1年目の青沼です。
4月より初期研修医として勤務し早2か月ほどが経過しました。
これまでの約2か月で循環器内科、呼吸器内科の研修を終え、現在脳神経内科で研修をさせていただいています。入職する前は自分のような人間が社会人としてやっていけるのか不安で仕方がなかったのですが、幸運にも環境に恵まれ、指導医の先生方やその他スタッフの方々の手厚いサポートのおかげで何とか日々過ごせております。本当に感謝しかありません。

 日々の研修についてですが、日中は先生方が忙しいということもあって自己研鑽に充てる時間が多いです。とはいえわからないことだらけで勉強するにも何から手を付けていいかわからず、自分の至らなさを他の研修医の先生方と比べて焦ってしまうこともありましたが、最近は与えられた仕事を丁寧にこなすこと、背伸びせず今の自分にできることをこつこつ継続することを意識して日々過ごしています。

最近のテーマは「昨日よりちょっといい自分になる」です。与えられた環境を生かすも殺すも自分次第だと肝に銘じて自分のペースで頑張っていきたいと思います。

最近の休日は友人と飲み会をしたり大学の部活に参加して運動したりしながら過ごしています。

 先日、長らく中断していた筋トレを再開しようと思い立ったのですが、どのジムに行くか悩んだ末にめんどくさくなり筋トレはやめてランニングをしてきました。最近友人がマラソン大会に出場していたのでそれに刺激を受けたのもあります。信州スカイパークの110㎞のランニングコースに挑戦してきました。長距離を走るのは高校生ぶりでペースをつかむまできつかったですが、後半は余裕をもって走ることができました。ゴールを意識しすぎないこと、調子がいい時に飛ばしすぎないこと、きついときはゆっくりでもいいから走り続けることが大切だと学びました。ランニングに人生を教わったような気がします。ありがとう、ランニング。

 何よりも初夏の夜風が気持ちよかったです。夏は夜と枕草子にも出てきますがまさにその通りだと感じます。夏はバーベキューや花火に夏祭りなど、イベントがたくさんあってとても楽しみです。個人的には海に行ったり、久しぶりにゴルフやボルダリングなんかもやりたいです。とにかく最高の夏にしたいですね。皆様におかれましても暑さには十分気を付けて良い夏をお過ごしください。

▲夜のスカイパークでの写真たち
早くもお気に入りのランニングコースを見つけてしまいました。真ん中の写真は松本山雅のホームのアルウィンです。お恥ずかしながらサッカー好きなのにこれまで山雅の試合を見に行ったことがないので今度はサッカーを見に来ようと思います。下の写真はランニング中に出会ったクワガタです。なんていうクワガタですかね?

▲日本酒試飲会での一枚
先日松本で開催された日本酒のイベントに行ってきました。全国各地様々な銘柄を試飲できました。普段買わないような高級な日本酒も飲めて大変良かったです。機会があればワインやウィスキーも勉強してみたいです。

フレッシュナースブログ

2024年新人研修~心電図・口腔ケアについて~

こんにちは!
6月になり、初夏が近づき日差しに暑さを感じる季節となりました。晴れの日は北アルプスの緑が眩しくてとても綺麗です。
さて、入職から2ヶ月が経ちました。早くも自炊が億劫になりつつあり、お母さんのありがたみをひしひしと感じています。仕事が終わってからは長めにお風呂に浸かったり、休みの日には古着を買いに行ったりギターを弾いたり、ご褒美に美味しいものを食べに行ったりと、趣味を大切にして自分を労わるようにしています。

この写真は5月16日の集合研修のものになります。今回の研修では心電図、口腔ケアについて学びました。
心電図研修ではお題の波形について、同期と相談し合いながらそれぞれの波形の特徴を掴み、その対応を学ぶことができました。患者さん一人ひとりに波形があり、違いがあることを改めて感じることができました。

 
口腔ケアの研修では実際に病棟で使用している物品を使用し口腔ケアを行いました。患者さんの立場になって経験すると、自分のケアの改善点が見つかりとても有意義な講義となりました。

 
仕事では何回も失敗することもあり、まだまだ覚えることや自己学習していくことが山積みですが、看護師って本当にかっこいいなと一緒に働く先輩の姿を見て日々思います。

昼は夏日のように暑いですが夜はまだ冷えますね。昼夜の寒暖差に気を付けて過ごしましょう!

指導医・研修医ブログ

あづみ病院での研修を開始して

 本年度より当院で、研修をさせていただいています初期研修医2年目の宮原尚也と申します。私は、信州大学たすき掛けプログラムで1年目に大学病院で研修し、2年目の研修先として当院を選択いたしました。

 この2カ月間は、血液内科で研修をし病棟で数多くの患者さんと関わらせていただきました。指導医の先生方の考え方や幅広い視点を見習いながら、少しでも多くのことを吸収できるよう日々勉強をさせて頂いています。初診外来や救急外来では、問診と身体所見から鑑別疾患を想起し必要な検査を考えていく過程が大変勉強になっています。大学病院と比較するとcommon diseaseが多いですが、稀な疾患や重篤な疾患を持つ患者さんが来院されることも少なくありません。どこか引っかかる部分があるときはスルーせずに立ち止まって考えることが重要であると日々痛感しています。

 私は訪問診療に興味があり、学生時代に当院の在宅支援科、消化器内科で実習をさせて頂いた縁もあり当院でのたすき掛け研修を選択しました。この2カ月間は、訪問診療にも同行し様々な疾患や背景を持つ患者さんの診療に携わることができました。患者さんが実際に住んでいる環境をじかに感じることができるため、どのような疾患を持っている患者さんなのかという視点だけでなく、どのような人生を歩んできた人なのかという視点に立って患者さんを診ることができることが訪問診療の魅力であると感じています。患者さんやご家族が一番住みよく安心できる環境を、共に考え作っていくお手伝いができることに喜びを感じながら研修しています。最後になりますが、上級医の先生方やスタッフの皆様方、地域の皆様方にこの場をお借りして感謝申し上げます。

 休日はドライブ、ハイキングやトレッキングをしながら春の安曇野、北アルプスを満喫しています。また、料理が好きで休日は新しいレシピに挑戦したりしています。

 
写真1:白馬村の大出公園です。北アルプスの山々を背景に桜が映え、大変綺麗でした。
写真2:白馬五竜です。新緑や高山植物がとても綺麗で、冬とはまた違った良さがありました。