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「認知症の理解とケア」研修

 日々、さまざまな患者さんと接する中で、こんな時はどうしたら良いかなど考える機会が何度かありました。
認知症をもつ患者さんへの対応ついて知識を深めたいと思い、「認知症の理解とケア ライブ配信」という研修に参加しました。

 今回の研修はzoomで2日間行われ、全国各地の病院から26名の看護師が参加しました。
認知症の病態整理、安全対策や行動抑制以外の対応、行動抑制における倫理的観点などについて学習しました。グループワークでは精神科病棟の管理者や、急性期病棟など様々な部署で勤められている方々からお話を伺い、部署によってルールや考え方が異なり、同じテーマに注目しても沢山の意見を聞くことができました。自分自身に足りない観点についても考えるきっかけとなり、とても有意義な機会となりました。
 今まで認知症患者さんへの対応として、形式的な考え方をしていたことを痛感しました。できる対応はたくさんあるということを改めて学び、おのおのに応じた対応策を自ら発信・提案し、日々の安全対策に貢献していきたいと思います。

藤原航

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「がん看護研修2023」に参加して

 3階病棟の永川です。
私は、3階病棟で「緩和ケアチーム」に所属していてがんの患者さんと関わる機会が多く、がん看護に興味を持ったことから8月19日と26日に開催された「長野県がん看護研修会2023」に参加しました。

 当院は、「地域がん診療病院」に指定されていて、グループ指定の病院と連携をとりながら治療を行なっています。
今回の研修を通して、がんの治療や副作用・看護、生殖医療、ACP、ゲノム医療について学びました。
中でも「ACP」の大切さを学びました。
ACPとは、「患者や家族・医療者の話し合いを通じて患者の価値観を明らかにし、これからの治療・ケアの目標や選好(してほしい事/してほしくない事)を明確にするプロセス」のことです。
 当院には、化学療法を行う方や終末期の方など様々な患者さんがいます。どの段階であっても、患者さんの価値観や希望・願いについて家族を含めて話し合いを行うことはとても重要です。感染症等で、患者さんと家族が自由にコミュニケーションを取れない今だからこそ、看護師として意思決定の支援や橋渡しを行うことが重要なのだと感じました。
また、AYA世代(15-39歳)のがん患者さんについての講義が強く印象に残っています。地域柄、高齢の患者さんが入院されることが多いため普段若い患者さんと関わることが少ないですが、AYA世代は学業・就職・結婚・出産等のライフイベントがあり患者さんの悩みも幅が広く、高齢者とは違った看護の難しさを感じました。

 今回の研修で学んだことを普段の関わりの中で生かし、患者さんや家族の希望を傾聴して他職種と連携を取りながら少しでも力になれたらと思います。