CPC症例検討会
研修医の山田です。CPC症例検討会について報告させていただきます。
CPCの実施は初期研修の要件として必須とされており、研修病院では基本は毎年開催されていることと思います。しかし昨今はコロナ禍により病理解剖への実際の立ち会いも難しく、今回過去の症例につき検討させていただくことになりました。昨年の大学病院でも同様だったので、今はどこも似た状況なのではないかと思います。大学から病理医の先生にもお越しいただき、研修に不都合のないよう調整していただけたのでその点では安心できます。
テーマになったのは難しい症例でしたが、病理解剖を通して死因究明に一歩近づくことができました。いわゆるAi(Autopsy imaging; 死亡時画像診断)だけでは分からないことも、病理的には診断できることがたくさんあります。ただ、病理にも特有の限界があり、決して万能ではないことを認識させていただいたのが、今回の自分の収穫でした。お忙しいなか先生方、検査科の方々にもお集まりいただき、これだけ職員が集まるのを見たのは入職式以来(?)でした。関係各所に感謝申し上げます。
その他近況としては、今年度も残すところ半分を切り、進路決定の直前まで来ております。半年後には専攻医になり、自分で判断して責任を持って動く場面が格段に増えます。実践的な勉強をしておこうと、空き時間には気合を入れて、先生方の書いたカルテを丁寧に読むようにしています。医療行為は遅滞なくカルテに記録することになっているため、カルテから教わることは多いです。自分は白馬診療所での2ヶ月間の研修をこれから控えているので、今の生活スタイルもそう長く続かないことを思うと、時の経つ速さを実感します。