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終末期ケア専門士を取得して
終末期といえば、どんな印象がありますか?
私はターミナル(終末期)やホスピス(※)、がん患者さんのお看取りをイメージしていました。
その漠然としたイメージの中、病棟で心不全の患者さんに関わる事が多く段々と死に近づいていく方のサポートに悩んでいました。
そんな中、2020年「終末期ケア専門士」という資格が日本終末期ケア協会より設立されました。終末期ケア専門士とは終末期に対する専門的知識を取得し、広い視野を持って多角的に患者や家族、チームを捉えることができる感性・技術を学びます。また多くの方の看取りに対する想い、ご家族・在宅と医療の架け橋として情報を提供し繋いでいきます。
私の思い悩んでいた心不全患者さんへの対応だけでなく、若年層のがん看護、内服薬、臨床のケア、在宅、多職種との連携について学ぶことができました。この資格は看護師だけでなく、医療従事者なら取得可能な資格です。現在は外来勤務ですが、心不全外来を担当しておりACP(アドバンス・ケア・プランニング~人生会議~)や終末期についても介入させていただいています。この資格を活かして、今後の患者さんの死生観についての相談にのれるよう、技術を磨いていきたいと思います。
内科外来 看護師 和泉真実
※ホスピス・・・死が迫っている患者さんとその家族の苦痛を最小限にすることを主な目的とするケアのプログラム