指導医・研修医ブログ

CPC参加で得た学び

 2月24日に臨床病理検討会(CPC)に参加させていただきました。CPCとは、病理解剖となった症例について臨床医(呼吸器外科花岡医師、研修医政田医師、研修医田中医師)と病理医(信州大学医師)が相互に意見交換をし、その患者さんの病態の経過について振り返って検討するというものです。普段は臨床的な視点のみについて考えることが多いため、両方の視点からの分析を聞かせていただくという今回の機会は非常に貴重な経験でした。
 まず、臨床の先生方からの分析を聞かせていただきました。発表スライドもとても見やすく、患者さんの病歴や経過が非常によくわかりました。ガイドラインに基づいた医学的な観点、患者さんの意思に基づいたアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の観点、両方について考察を聞かせてくださり、それらを統合しつつ治療方針を組み立てていくという方法について非常に勉強になりました。医学的視点・ACP的視点の両方を深く掘り下げた臨床的な分析を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

 
 その後、病理医の先生が、病理の視点からこの症例について解説してくださりました。肺だけでなく身体の隅々についての病理的な分析を聞かせていただきました。各臨床症状がどのような機序で起こっていたのかが分かり、本当に興味深かったです。病理解剖をしていただいた上、遠いところからあづみ病院に来ていただき、誠にありがとうございました。
今回の症例から非常に多くのことを学ばせていただきました。この内容を日々の研修・診療に生かしていこうと思います。

初期研修医 丸山

 

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ありがとう、あづみ病院

 日差しが春の訪れを告げる頃となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。お世話になっております、北アルプス医療センターあづみ病院精神科専攻医1年目の前田和輝です。
 あづみ病院で精神科専攻医としての歩みを始めて早1年が経とうとしています。1年前は長野県という新しい土地で、初期研修のころ2か月だけしかローテートしなかった(サボっていたわけではありません)新しい科で、主治医になるという新しい立場での生活をはじめ、大変緊張していました。そのおかげで何回も朝カンファレンスの時に迷走神経反射を起こし、ベッドに担ぎ込まれたのはいい思い出です。
嘘です、迷惑をおかけし本当に申し訳ありませんでした。
 そんな自分でも1年間精神科医として学びを続けてこられたのは、スタッフの方々のおかげだと思います。優しく手厚く指導してくださるベテランの指導医の先生方、日々の業務や当直の中で身体の状態を相談させていただいた各科の先生方、外来や病棟で患者さんの容態をしっかり教えてくださる看護師さん、退院や日常生活を送る上でのサポートを考えていただけるソーシャルワーカーさん、聞きなれない薬の内容や薬剤変更など相談させていただいた薬剤師の先生方、退院に向けてのリハビリに尽力いただいている作業療法士、理学療法士、言語聴覚士の方々、なんでも相談し相談に応えていただいた事務の方々…一人一人感謝を述べれば書き尽くせないほどです。医者としても、精神科医としても、社会人としても未熟な自分を支えてくださり、指導してくださり本当にありがとうございました。
そんな冬は寒くも人は暖かいあづみ病院から今年度で異動することとなりました。次の勤務地はまた環境がガラッと変わりますが、あづみ病院で学んだことを糧に引き続き精神科医として邁進してまいります。最後に、思い出に残った長野県のグルメの写真とともにこの記事を終えたいと思います。皆様本当にありがとうございました。

 

精神科専攻医 前田和輝

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地域医療研修について

 初期研修医2年目の政田です。今回はあづみ病院の地域医療研修について紹介します。
当院の初期研修では2年目の最後に地域医療研修として、附属施設である白馬診療所での研修があります。
白馬診療所は当院から車で40分、ウインタースポーツが盛んな白馬村にあります。

 白馬診療所は入院病床がないので外来診療が中心となりますが、内科外科を問わず様々な患者さんが来院されます。
健診異常や継続外来といった内科的な外来から、初診での腹痛やめまいの鑑別といった救急的な外来、スキー・スノーボード外傷による骨折・脱臼や創傷処置といった外科的な外来など、この2年間で学んだことを総動員して対応を行う研修となっています。
 私は医学生時代の実習で白馬診療所を見学したことがあり、その時に研修医の先生が診療している姿を見て「自分も数年後にはこの先生のように診療ができるだろうか?」と不安に感じたことを覚えています。
そして現在、周りの先生やスタッフの方々のサポートもありながら、白馬診療所で診療している自分がいます。入職時は何もわからない不安な状態からスタートしましたが、この2年間の研修を通して少しは成長できたのではないかと、白馬診療所研修で実感することができました。

 当院の初期研修プログラムは選択科目期間が長いことが特徴の1つですが、自然豊かな白馬村で研修できることも魅力だと思います。
当院での初期研修がどのようなものか気になる、白馬に行ってみたいという学生の方は一度見学にお越しください。

今シーズンの白馬は雪が多かったです。

初期研修医 政田