WOCNブログ

精神疾患と褥瘡対策

シンポジウムの依頼をいただいた時、すぐに浮かんだことが精神科の患者さんのことでした。
長く看護師をしていても精神科看護の経験はなく、WOCNになって初めて精神科入院中の患者さんと関わるようになりました。

最初の頃は精神疾患のことも、病棟のこともよく分からないため、ハード面の整備とスタッフ指導に明け暮れていました。
患者さんのことをより気にするようになったのは、ある患者さんとの出会いがきっかけです。

その患者さんは外出先で事故に遭い、一時的に人工肛門を造設されました。
転院の受け入れから、入院中のケア、退院後のフォロー、人工肛門の閉鎖まで関わらせていただき、一般科よりも配慮が必要なことが分かりました。
患者さんが「まだ、差別とか偏見とかはある」と話してくださったことも、心に残りました。

当院には幸い、精神科に特化した訪問看護ステーションも併設しているため、同行訪問や日々のコンサルテーションなど、連携を密に取れる環境にあります。
といっても、私が精神科看護については素人なので、みんなに色々と教えてもらいながら、何とか専門領域のことと折り合いをつけている。。。といったところでしょうか。

実は、今のように考えられるようになるまでには、時間がかかりました。

どうしても褥瘡発生率や有病率など、数字で評価されてしまうため、私もそれに惑わされるというか踊らされていたというか。。。
「0コンマいくつ」の世界で一喜一憂しても仕方がないと、割り切れるようになったのは、ここ数年のことです。

どんなに予防的に関わっていても、褥瘡を発生させてしまうこともあるけれど、それは誰も悪くないし、長期に及ぶ入院生活で褥瘡を発生させないように、患者さんに不自由なことを強いてしまったら、本末転倒になってしまいます。

18日から開始された褥瘡学会のオンデマンド配信にあたり、演題についての思いを投稿させていただきました。

*晴明神社の晴明井、水の湧き出るところは今年の恵方を指しているそうです。

いつもありがとうございます。   WOCN   ふりはた

 

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復活&速報

久しぶりの投稿になってしまいました。
タスクとプロジェクトが重なり余裕がなく、投稿したいことはたくさんあったのに、
できませんでした。
今は、少しだけ落ち着いたので、ボチボチ投稿しようと思っています。

先週末は褥瘡学会がオンラインにて開催され、
1日目のシンポジウム7「この褥瘡!あなたならどうする?」に登壇!?させていただきました。
コロナの影響により神戸に行くことができないため、リモートでの参加に。。。
百人会議という画期的なシステムを利用するのに、はたしてリモートでも上手くいくのか、
心配したら切りが無い!

慣れていない状況での参加に、前日まで緊張していましたが、当日は「学会」という感覚がなく、不思議な感じ。
現地に行かないメリット、デメリットがありますが、1番のデメリットは、
「参加した」という充実感があまり感じられないことでしょうか。
(そのうち、慣れてくるのかなぁ)

ライブ配信は会期当日だけでしたが、オンデマンド配信も始まるため、
参加申込みがまだの方は、申込みをしていただくことをお勧めします。
学会に行ったことがない方も、この機会に是非視聴してみて下さい。

シンポジウムの内容等については、次回以降に投稿します。

*スライドの最後に入れた写真は、訪問看護ステーションあづみの大倉PTから頂いたものです。ステキな写真でとても気に入っています。
「たまにしかインスタに上げていない」と言っていたので、その分ブログで使おうと考えています。

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