高齢心不全患者のその人らしさをめざしたケア
2019年10月19日に大阪府大阪市のハービスHALLで開催された心不全ASVリサーチ・フォーラムに病棟看護師3名、リハビリスタッフ5名で参加してきました。
医師、認定看護師、管理栄養士、理学療法士などの多職種が講演を行っていました。
現在、日本では高齢心不全が増加傾向にあり、2035年にはその数は約130万人にのぼると言われています。大北地域では特に高齢化が進んでおり、高齢であるため心不全のみでなく重複障害を抱える患者さんが多く、多職種での介入が不可欠となっています。その中で当院では10月から心不全外来を開始し、退院後の患者さんへの継続看護として病棟と外来の連携体制が整ってきています。
今回、フォーラムに参加して、特に興味をもった演題は「高齢心不全患者のその人らしさを目指したケア~地域完結をめざすために必要なこと~」です。高齢者は先に述べたように心疾患のみでなく様々な病気を持っているため、心不全増悪予防のためのセルフケア支援には多職種による介入と退院後の生活を支えるための地域連携が必須と言われています。
当院でも退院前カンファレンスなどで訪問看護師やケアマネージャーとの連携をとっていますが、終末期ケアや緩和ケアを必要とする患者さんが増えてくる中で、アドバンスドケアプランニング(今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者が 患者自らの意向に基づき予め話し合うプロセスのこと)の確認などの情報共有を地域スタッフとより一層行なっていく必要性を感じました。
今回はたくさんの学びがありました。これからの日々の看護に活かしていきたいです。ありがとうございました。
3階病棟看護師 和泉真実 長﨑弥佳 井沢怜