2019.07.31
WOCNブログ
医療安全とのリンクアップ
今月上旬に褥瘡専任看護師数名を連れて、褥瘡と医療安全についてのセミナーに参加してきました。
ここ数年は、スキン-ケアや医療関連機器圧迫創傷など、医療安全管理室との連携の必要性を痛感しています。
今回は、ちょうどよい機会だったので、頑張って行ってきました。
医療安全の講演タイトルは「ノン・テクニカルスキルの重要性~医療安全とコミュニケーション」
事故の原因は、コミュニケーションエラーが70%を占めているのこと。
「一度無視されても2回は伝える努力をする」
「いったん中断して私の話を聞いてくださいと伝える(CUS)」
主治医や先輩ナースへ、誰でも言えるようになることが大切だと思います。
ちなみにCUSとは・・・
I am concerned! 気になります。
I am uncomfortable! 不安です。
This is a safety issue! 安全の問題です。
それぞれの頭文字をとっているそうです。
ちょっとしたことでも、何でも言い合える関係になれるといいですね。
「何かおかしいぞ」と確認しあえるチームであることが重要。
「ルールを守る者はルールに守られる」
普段から指導していることですが、「医療安全のセミナーでも言っていたよ。」というと
効果的だと思うので、当面使わせてもらうつもりです。
三島由紀夫記念碑、達筆ですね。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
2019.07.19
WOCNブログ
多忙を極めた日
認定活動を凝縮したような、忙しい日がありました。
今まで、1日のスケジュールや、業務内容は投稿したことがなかったため、ご紹介いたします。
出勤するとまず、メールのチェックと電子カルテから情報収集を行います。
夜間帯に緊急入院した患者さんの情報や、術後の経過、その他入院中の患者さんの状態、褥瘡対策診療計画書の確認、チーム介入依頼の受付など。
情報収集中に、病棟NSからコンサルテーション依頼のCallが入ります。
対応していると病棟クラークから、計画書や排尿ケアチーム介入依頼などの書類が届くため、一通り確認してから病棟ラウンドへ。
(書類は事務担当者のところへ届けます)
精神科病棟は鍵がかかっているため、鍵を持参する必要があり、紛失すると大変なことになるので、どんなに忙しくても、精神科病棟へ行く直前に鍵を持ち、終わったらすぐに戻すようにしています。
あの日は病棟へ行く時間がなく、すぐにストーマ外来を開始。
その後ストーマサイトマーキングを外科病棟で実施し、午後は、排尿ケアチームのラウンド、その後退院後訪問指導へ。
精神科病棟の看護師と一緒に、ターミナル期のオストメイトの自宅へ訪問し、1時間以上の滞在。
訪問から戻ったら、持込褥瘡のコンサルテーションやスキン-テアの報告などが数件あり、各病棟ラウンドへ。
オストメイトからの電話相談対応、看護大学の先生方との実習(診療看護師の実習)についての打ち合わせもあり、本当に忙しい1日でした。
以上の業務に加えて、糖尿病教室や各病棟(各チーム)での学習会の講師、委員会やチーム会への参加などが主な業務内容です。
記録をしながら、「今日って認定活動を凝縮したような日だったなぁ~」としみじみ感じました。
病棟への移動には階段を使うため、毎日けっこうな歩数を歩いていると思いますが、ちっとも痩せません。
忙しさと比例すればいいのに。。。
*夏はやっぱりカレー!ラッシーとの組み合わせが最高!!
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
2019.07.09
WOCNブログ
梅雨とおむつ内環境
東京で開催されたブラッシュアップセミナー「新たな時代につなぎたい!IADベストプラクティス」に参加しました。
IAD(Incontinence-Associated Dermatitis 失禁関連皮膚炎)は、今年度力を入れるテーマのひとつ。
IADとは、尿または便が皮膚に接触することにより生じる皮膚炎のことで、皮膚の局所に炎症が存在することを示す広義の概念です。
病名ではないので、医師は「何それ?」ってなると思いますが、私には好都合で失禁関連皮膚炎と遠慮なく記録しています。
当院ではIAD-Set ケアアルゴリズムはまだ使用していませんが、学習にもなるため使いたいと考えているところ。
予防的なケアを徹底しているため、発症する患者さんは少ないのですが、下痢が頻繁に続く疾患もあり、すばやい対応を求められます。
まずは予防的スキンケアの徹底をし、ブリストールスケールで6~7の排便を観察したら、丁寧な観察が必要です。
肛門周囲や性器周囲の皮膚をよ~く観察し、変化に気付くことが大切。
紅斑を認めたら、すでに炎症を起こしているため、治療的スキンケアに切り替えます。
コンサルテーション後にカンジダや白癬菌症を強く疑う場合は、皮膚科医へ紹介。(主治医にしてもらう)
違うと判断した場合は、主治医へ外用薬の処方依頼。
経過観察して、変わりなければ皮膚科紹介というスタイルを取っていますが、
アルゴリズムを使用し、ケアの標準化を図るとより良いと思います。
(先生方は、紹介状の作成も処方も「何でもやるよ~」と言ってくれる先生ばかりなので、
すごく助かっています。)
セミナーでは「在宅や施設などで皮膚科医の診察が難しい場合はどうすれば良いか」という質問がでていましたが、難しい問題だと思います。(個人的な考えはありますけど)
「リトマス試験紙みたいに、当てると色が変わるとか、簡単に鑑別できる物があればいいのになぁ~」と思っています。
梅雨とおむつ内環境って似てませんか?
*茅の輪でお祓いとお清めをしました。これで、今年後半も乗り切ります!
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた