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梅雨とおむつ内環境

東京で開催されたブラッシュアップセミナー「新たな時代につなぎたい!IADベストプラクティス」に参加しました。
IAD(Incontinence-Associated Dermatitis 失禁関連皮膚炎)は、今年度力を入れるテーマのひとつ。

IADとは、尿または便が皮膚に接触することにより生じる皮膚炎のことで、皮膚の局所に炎症が存在することを示す広義の概念です。
病名ではないので、医師は「何それ?」ってなると思いますが、私には好都合で失禁関連皮膚炎と遠慮なく記録しています。

当院ではIAD-Set ケアアルゴリズムはまだ使用していませんが、学習にもなるため使いたいと考えているところ。
予防的なケアを徹底しているため、発症する患者さんは少ないのですが、下痢が頻繁に続く疾患もあり、すばやい対応を求められます。

まずは予防的スキンケアの徹底をし、ブリストールスケールで6~7の排便を観察したら、丁寧な観察が必要です。
肛門周囲や性器周囲の皮膚をよ~く観察し、変化に気付くことが大切。
紅斑を認めたら、すでに炎症を起こしているため、治療的スキンケアに切り替えます。
コンサルテーション後にカンジダや白癬菌症を強く疑う場合は、皮膚科医へ紹介。(主治医にしてもらう)
違うと判断した場合は、主治医へ外用薬の処方依頼。
経過観察して、変わりなければ皮膚科紹介というスタイルを取っていますが、
アルゴリズムを使用し、ケアの標準化を図るとより良いと思います。
(先生方は、紹介状の作成も処方も「何でもやるよ~」と言ってくれる先生ばかりなので、
すごく助かっています。)

セミナーでは「在宅や施設などで皮膚科医の診察が難しい場合はどうすれば良いか」という質問がでていましたが、難しい問題だと思います。(個人的な考えはありますけど)
「リトマス試験紙みたいに、当てると色が変わるとか、簡単に鑑別できる物があればいいのになぁ~」と思っています。

梅雨とおむつ内環境って似てませんか?


*茅の輪でお祓いとお清めをしました。これで、今年後半も乗り切ります!

いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた