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課題がまたひとつ。。。
今月中旬に排泄管理セミナーを受講しました。
目的はABCD-Stomaの活用についての知識を得るため。
「ABCD-Stoma」とはストーマ周囲皮膚障害の重症度評価スケールで、
活用のメリットとして、共通言語で皮膚障害を評価できることや、
障害の重症度を点数化できること、
ケアの効果を得点によって評価できることなどが挙げられます。
「ABCD-Stomaケア」は必要なストーマのスキンケア方法を導き出すツールです。
全身状態からのアプローチと皮膚障害からのアプローチがあり、
原因・要因・チェック項目・ケアから成りとても分かりやすいこと、
ケアの標準化が図れることが、スタッフだけでなく、オストメイトに対しても
有益であると以前から考えていました。
セミナーの伝達講習を行った後、
スタッフと相談して、今後使用していくか検討したいと思います。
オストメイトのためのABCD-Stomaもあり、
使用することで、指導や説明に対する理解が深まり、ストーマや周囲皮膚のケアが
丁寧になることを期待しています。
オストメイトが負担にならないような活用方法を考えたいですね。
講師のWOCNが、学習システムの構築についても述べていらっしゃいました。
「最新の知識をアップデートできる環境つくりも重要」とのこと。
私も同感ですが、できればスタッフが主体的になって欲しいと思っています。
電子カルテのテンプレート作成などもそうですね。
環境つくり。。。大きな課題です。
セミナー会場から程近い増上寺と東京タワーに立ち寄りました。
東京タワーはパワースポットなのだそうです。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
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近そうでまだ遠い!? ポジショニング
先日、長野県褥瘡懇話会にて田中マキ子先生の「安全・安楽をめざすポジショニング」
を受講しました。
今年度ポジショニングの研修はこれで4回目。。。
しっかり学習したので、自分ではかなりポジショニング理論・実践に近づいたつもりで
いました。しかし、田中先生の講演を聞き、まだまだ勉強不足で実践が足りないと反省。
仰臥位の場合、肩下の隙間にはピローをしっかり入れるのが一般的だと思います。
先生の講義では、「肩・上肢が動くようにピローを挿入。(腋下に斜めに入れる)
ピローは重力が働く方向を考える」とのこと。
「ピローを抱え込みやすいということは、力が入り、それによって拘縮や固定に繋がる。
クッションの重さを利用し、重力により下側へ引っ張られることで、腋が開き
拘縮がゆるむようにピローを入れた方が良い」のです。
重力のことは考えていましたが、ピローの重さを利用するとは考えていませんでした。
「簡単に分かりそうなことなのになぁ~」とため息がでました。
他にも常識への疑問として、手指の屈曲拘縮への対応にハンドタオルを握って
頂くようにしていますが、「握りこむことで把握反射が亢進し、(手背に力が入り)
前腕の筋緊張から肘が屈曲してしまうため、握りこめないようにソフトボール大の
物を握って頂くこと」が有効だそうです。
色々な方法がありますが、やはり最終的には患者さんの表情やバイタルサインの観察、
ポジショニングの評価を正しく行うことが肝心なのだと改めて感じました。
(当たり前のことですね)
患者さんにあった方法を継続すること、スタッフが統一したケアができること、
目的にあった用具を正しく使用すること、
そして何よりも実践してみることが大事ですよね。
近そうでまだ遠いポジショニング。。。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
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災害対策についての課題
先日、県内初のオストメイト健康・医療講習会・相談会が開催されました。
講習会の中で、「福祉避難所」についての話があり、知らなかったことなので
早速調べてみました。
福祉避難所とは・・・
「高齢者、障がい者、妊産婦、乳幼児、病者等、一般的な避難所では生活に支障を来たす」人たちのために、「何らかの特別な配慮がされた避難所」です。
開設したときには、要援護者に配慮したポータブルトイレ、手すり、仮設スロープ、情報伝達等の器物、日常生活上の支援を行うための紙おむつ、ストーマ用装具等の消耗機材の費用などは国庫負担になります。
病院近くの自治体がどうなっているのか分からないので、
担当の方々に教えていただくようお願いしました。
普段からオストメイトには災害対策用に装具一式を、非常時に持ち出せるよう指導しています。
防水の袋に入れる必要があることが分かり今後は、濡らさない工夫も必要であることを
付け加えたいと思います。
他にも東日本大震災の時に、危険な地域の配達を引き受けて下さった、
協会員が所属する業者さんの存在を初めて聞きました。
仲間のためとはいえ、なかなかできることではないと思います。
聞きながら涙がでそうでした。
津波被害もあり、半数の方が装具を持ち出すことができなかったそうです。
JOAでは震災4日目にストーマ装具等を積んだ車が出発し、
5日目には8千人分の装具が現地に到着。
7日目には被災者の元へ届けられたとのことでした。
装具を持ち出せなかったオストメイトにとっては、長い1週間だったことでしょう。
避難所や病院での備蓄について、早急に考えなければいけないと痛感しました。
参加したオストメイトからは、「来て良かった。」
「いい話を聞くことができて良かった。」と感想をお聞きしましたが、
私の方が良い勉強をさせていただいたように感じています。
貴重なご意見を聞かせて下さった、オストメイトの皆さんのご期待に
応えられる様に頑張りますね。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた