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病薬連携懇話会

第11回病薬連携懇話会が開催され講師を務めました。
プログラムは、
1、消化器がんの化学療法  外科医師
2、当院における化学療法について  がん薬物療法認定薬剤師
3、予防的スキンケアについて  皮膚・排泄ケア認定看護師
がんにおける病薬連携がテーマです。
地域の調剤薬局の薬剤師さんから
「保湿剤について知りたい」という要望があったと聞きました。
保湿剤の使用については、院内だけでなく院外でも啓蒙したいと
考えていた私にとって、こんなチャンスはありません。(棚からぼた餅?)
WOCNについても知っていただく良い機会です。
 
スライドには認定看護師の役割、WOCNとは
皮膚の構造、手足症候群、予防的スキンケアを入れました。
手足症候群の患者さんは皮膚科外来でフォローしていますが、
「予防的にケアすることでトラブルを少しでも軽減したい」と考えています。
有害事象(副作用)によっては、日常生活に制限を受けたり
日常生活を遂行できなくなるため、治療開始と同時に(できれば開始前から)
予防的スキンケアを取り入れて欲しいのです!
 
 

通院治療室(外来で化学療法を行う部屋)の看護師とも連携する必要があります。
懇話会にも参加してくれていたし、固定チームの小集団活動で
取り組んでいるそうなので、私はすごく期待しています。
主治医・薬剤師・看護師間での情報共有は、まだ充分にはできていませんが、
この懇話会をきっかけに、できるようになって欲しいですね。
特に、経口抗がん剤は調剤薬局からの処方になるので、
地域の薬剤師さんが頼みの綱です。
 
がんとは関係ありませんが、高齢者には予防的スキンケアをして頂くこと、
1日2回以上保湿剤を塗布することで、スキンテア予防になること、
塗布方法についても詳細に説明させていただきました。
服薬指導に追加していただけたら。。。と思います。
サンプルやデータの提供をしていただいたメーカーの方々や、
今回このような機会を与えて下さった世話人会の方々に感謝致します。
 

 
いつもありがとうございます。     WOCN ふりはた
 
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1年以上待った甲斐があった!?

8月上旬にメーカーさん主催のスキンケアセミナーに行ってきました。
テーマは「脆弱な皮膚」~スキンケアの極意を知る~
「スキンケアの基礎」では皮膚科医の川原Drから、
皮膚の特徴・加齢に伴う皮膚の機能低下について講義がありました。
皮膚の構造と機能。。。
今年度しっかり勉強しようと思ったテーマのひとつです。
久しぶりに専門医の講義を聞くことができ、勉強になりました。
スキンケアの学習会はよく依頼される内容ですが、構造と機能の部分を
簡単に説明していたので、これからは詳しく説明したいと思います。
やはり専門医の講義は良いですね。

「創傷をもつがん患者への創傷アプローチ」は松原WOCNが
講師でした。松原先生はがん看護専門看護師でもあるため、がん患者さんの
事例のスライド(看護アプローチの実際)を見ることで、
私が経験したことのない創傷を学ぶことができます。
気管切開口からの喀痰や唾液の垂れ込みを防止する為に、ストーマ装具を半分に
切って対応し、患者さんの不快感が消失した事例の紹介がありました。
最期に患者さんへ装具をお渡しした際に、
「これ、一生持っていきます。」と筆談で話されたとのこと。
命が続かなくなる前に良いケアに出会えて本当に良かった。。。

 
WOCケアはオーダーメイドのケアと言われますが、
患者さんの訴えを良く聴き、良く観察して
その患者さんに合ったケアを提供したいと改めて感じました。
「看護とは、その瞬間に心をこめてより添うこと」
Margaret A. Newman
ただより添うだけでなく心をこめることが大切ですね。
ケアのひとつひとつ、言葉のひとつひとつの中に。。。

「アドバンスド スキンケア2014」では真田先生から
褥瘡・失禁・スキンテア対策、リンパ浮腫について詳しく講義がありました。
スキンテアの要因を知る為に、先生が患者さんの自宅まで訪問したと聞き、
感動で呼吸が止まりそうでした。
ちなみにその患者さんは両前腕にスキンテア(表皮断裂)があり、
皮下出血も著明でした。安楽な体位を取ろうとして、ベッド柵に
ぶつけたことが原因と分かり、ポジショニングピローやチューブ包帯を使用したそうです。
真田先生の真摯な対応に感動!本当に偉大な先生です。

北陸3県を対象としているこのセミナーに、昨年は申し込むこともできませんでした。
今年はダメ元でお願いして、参加させていただきました。
(昨年は安部先生が講師だったから、昨年も参加できると良かったけど~。)
参加を受け入れて下さったメーカーさんに感謝いたします。

いつもありがとうございます。      WOCN ふりはた

 

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寝ても覚めても。。。の2日間

7月上旬にポジショニングセミナーを受講してきました。
6月も「ポジショニングのコンセプトと原理」のセミナーに
参加したばかりですが、今回のセミナーは実技や実践が中心のセミナーなので、
2人や4人一組でしっかり学習できました。
 
講師は理学療法士で
フェルデンクライス・プラクディショナーの伊藤先生です。
人の動きや、重力が与える影響といった、
看護師がとても苦手な分野を分かりやすく、講義と実技で示して下さいました。
 
 
重くなっている部位があるということは、軽くなっている部位があります。
重さが移動していることを理解し、褥瘡が悪化しないような
ポジショニングが必要です。
正しいポジショニングは褥瘡予防だけでなく、
呼吸や血流、筋緊張の改善を図り、睡眠や消化に良い影響を与え、
安楽な状態を提供することができます。
分かっているけれど、実践するのが難しいポジショニング。
特に「重力」の考え方が難しい。空間の中でどの位置にあるか。。。
伊藤先生にそのことを話したら「慣れですよ」と言われました。
空間認知能力がなく方向音痴の私には難しい訳です。
 
今回のセミナーは、参加者全員が夕食付の情報交換会へ出席し
有意義な時間を過ごせました。
参加者の殆どがセラピストで、「褥瘡対策委員なので参加した」
と言っていたのがとても印象的です。
病院に戻ってから早速セラピスト数人に、セミナーに行ってきたことを話して、
WOCNなのにセラピストとあまり連携できていなかったことを反省しているので、
これからは連携したいと考えていること、ポジショニングについて
看護部のレベルアップを図りたいので力を貸して欲しいとお願いしました。
褥瘡に関心が高いセラピストが大勢いるので、私はとても心強いし、
助かっています。
 
伊藤先生が「時間はかかるかもしれないけれど、できることから始めればいい」
と講義されていたので、まずは簡単なことから始めます。
簡単なことほど、徹底するのが難しいのですが。。。
 
 
モデルは私です。下肢の間にクッションが2枚入っています。
クッションが高すぎるように見えますが、
低いと自分の足の重さで引っ張られるような感じで苦痛でした。
とても心地よくて眠くなりましたが、これが理想ですね。
 
いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
 
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七夕に願いを

病院の正面玄関に七夕飾りが設置されました。
毎年恒例の行事なのですが、患者さんに短冊をお渡しして、
願い事を書いていただいています。
昨夜笹が置かれたばかりなので、短冊の数は少ないのですが
これから増えてきてもう少し、華やかになると思います。
今はまだ少し寂しいですね。

病院のある大北地域などでは、雛祭りや端午の節句、
七夕は1ヶ月遅れでお祝いをする習慣があります。
残念ながら理由は知りません。(ごめんなさい)
そして、成人式は1月ではなくて8月に行います。
これは多分降雪の影響だと思いますが。。。
私は、看護学生だった当事住んでいた地域で1月に成人式を
お祝いしてもらい、8月に地元での成人式にも出席しました。

私ごとですが最近願い事が2つ叶ったので、
患者さんや皆さんの願いがひとつでも多く叶うといいなと思い、
ブログにアップさせていただきました。


いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた