精神科ブログ

信州うつ病治療フォラーム

 信州大学にて、当院の鬼頭先生が前座をつとめ、群馬大学の福田教授をお招きしてのNIRS(光トポグラフィ検査)を中心とした講演会(信州うつ病フォーラム)が開催されました。


当院の鬼頭医師は昨年まで信州大学でされていたお仕事である老年期うつ病とアルツハイマー型認知症の鑑別補助にNIRSをつかう基礎研究について発表されました。苦労の末に論文化され国際学会でも発表されるようです。
研究の苦労話なども伺うことが出来ました。
群馬大学の福田教授はNIRSの実用化に向けた実践の第一人者であるとともに、生活臨床や当事者主体の最近のムーブメントのなかでも中心となって活躍されている先生です。
これまで先進医療(治験)としてしか使えなかったNIRSも、安いですが保険収載されました。
時間分解能に優れた簡便な脳機能画像検査としての利用が期待されています。
NIRSの基礎から臨床における位置づけ、精神科にも他科のように当事者とともに検討することの出来る明確なバイオマーカーができることで日常臨床がどのように代わるかというお話をされていました。
丁寧な問診や精神療法の大切さには変わりはなく、コミュニケーションツールとして新しい可能性が広がりそうです。