精神科ブログ

北信病院から久保田先生が研修に来てくれました。

昨年来てくれた三瀬先生に引き続き北信総合病院から初期研修医の久保田先生が1ヶ月間精神科の研修に来てくれました。

「安曇総合病院での一カ月の精神科研修は短くて、あっという間に過ぎました。一番の感想は「面白いけど怖い」です。
学生時代に大学病院、精神科単科の病院2件と計3件の精神科の施設に行ってきましたが、市中総合病院の精神科は初めてでした。特別充実していることもあるのでしょうが、患者一人一人にここまで関われる病院というのは驚きでした。自分が患者になったら入院したいと思える程でした。
精神科自体は奥が深すぎて、難しいと感じました。他科の診療と異なり、病気と治療のバリエーションが余りに多すぎて、複雑だと思いました。
何より難しいと思ったのは「問診」でした。本人が抱えている問題を系統立てて整理しながら、傾聴もする・・・それを一人一人に合わせていく・・・そしてそれが患者自身の治療につながっていく・・・裏を返せば医療者の技量により、患者の治療が大きく変わるとも見られます。教科書通りにはいかない、そういう点には怖さを感じさせられました。ただ自分自身が最高に近い治療を見出せれば、人の人生を後ろから支えることができるやりがいも感じられました。最初に村田先生から伺った「バランス」が色々な意味で重要な科だとつくづく感じながら過ごしていました。
先生方や看護師さん、OTさん、心理の方や薬剤師の方、事務の方等々多くの人に助けられて充実して楽しい1カ月でもありました。ここで学んだ「問診の重要性」を心に刻み、日常の診療に精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。」
2012.8.3久保田大輔
 
いろいろ興味を持って熱心に頑張ってくれました。ご活躍期待しています。