精神科ブログ

屋上の野菜たち

作業療法の園芸グループで育てている作業療法室前のテラスの野菜たちがグングン育っています。
そろそろ収穫もできそうです。
 緑のカーテンは間に合っていませんが・・・(^_^;)
本格的な屋上緑化は消防や構造上、無理だそうですが、年を追うごとにプランターや植木鉢が増えて賑やかになっています。
 
病院の周囲が花や緑でいっぱいになるといいですね。

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池田町認知症の介護者家族交流会

7月13日午後に、池田町「やすらぎ」で介護者家族交流会が開催されました。
池田町地域包括支援センター、池田町にある様々な介護保険事業所とともに安曇総合病院認知症疾患医療センターの合同での開催です。
今回は認知症にまつわる寸劇も企画しました。

練習の様子です。
打ち合わせを含めてわずか2回の事前準備ですが、ベースとなる脚本にさまざまなアドリブも加わり練習にも熱が入ります。

本番の様子です。
普段、認知症の方と接しているだけに実にリアルな演技で観客に受けていました。
安曇総合病院の初期研修医の宮内先生も医師役として出演しました。

寸劇のあとミニ講演会、介護経験者のお話があり、参加者の交流会が開催されました。
介護者、事業所や病院の支援者がお互いの経験などを語り合います。
こういう集まりに出てこられる人はまだよいのでしょうが、出て来られない介護者(特に男性介護者)が心配です。
 このような会が定期的に開催され、だれでも気軽に参加できるようになれば素晴らしいと思います。
安曇総合病院認知症疾患医療センターもバックアップして大北や安曇野市の他の地域でもこの様な企画が持ち回りで開催していきたいものです。

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レトロな新聞受け

メンタルケアセンターです。
メンタルケアセンターあずみ デイケア・ショートケア利用のSさんが新聞受けを二つ作ってくれました。
一つはメンタルケアセンターの玄関先に。

一つは事務棟入口に。

「昭和」のレトロな雰囲気を出すために、塗装や仕上げの細部にこだわって作製してくださいました。
入口の雰囲気がとても素敵に変わりました。

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夏の病棟コンサート

夏の夕方、恒例の病棟コンサートが開催されました。
音楽療法士(プロです)の大日方さんと、楽団にも所属する鬼頭医師のプロ顔負けの演奏。
 
チェロのクラッシックソロや、誰もが知っている懐メロ(川の流れのように)などの曲に聞き入ります。

「風になりたい」や「花」など皆の知っている歌を歌います。
楽器がひけるのは素敵ですね〜。
スタッフのもてる癒しの力を総動員して患者さんたちを元気にします。

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第3回あずみ野精神疾患治療検討会

第3回あずみ野精神疾患治療検討会が開催されました。
うつ病編、統合失調症編にひきつづき、今回は認知症編でした。
病院内の多職種、調剤薬局の薬剤師さん、近隣の開業医さんたちの参加がありました。

まず当院の中村伸治先生が、認知症についてのトピックスの話がありました。
・認知症は過去のデーターよりも多いかもしれないということ。
・新たにでた認知症治療薬をどのように使うべきかということ。
・認知症疾患医療センターの役割。国の政策。
・飲酒と認知症の問題、養子親子問題。
などの話でした。
ついで信州大学の鬼頭先生のNIRS(ニールス、光トポグラフィ)を用いたアルツハイマー病とうつ病の鑑別の話題でした。
NIRSの仕組みから研究の実際までわかりやすくお話いただきました。
 
NIRSは遠赤外線をつかって頭蓋外からタスクに対する脳の血流の増加をみる検査です。
日本で開発されたため日本での研究が多く研究もすすんでいるそうです。
最近NHKなどの番組で紹介されたことで一般にも注目をあつめています。
先進医療としてうつ病、双極性障害、統合失調症の鑑別の補助にたいして保険適応がなされました。
しかし、やっている医療機関はどこもパンク状態のようです。
信州大学にも機械はあり、問い合わせもあるようですがまだ研究用にしかつかわれていないそうです。
鬼頭先生らの研究では、タスクに対して健常者とアルツハイマー型認知症の方は前頭葉の血流は増加し、うつ病の方は増加しなかったそうです。一方でタスクに対して頭頂葉の血流はどの群も変化がなかったそうです。
将来的には高齢者のアルツハイマー型認知症の初期とうつ病の鑑別補助に応用できるようになるのでしょうか?