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おむつ学習会

先月下旬に精神科病棟にて、おむつについての学習会を行いました。
普段は病棟やチームから学習会の依頼を受けての開催ですが、
今回は私の方からお願いしました。

当院の一般病棟では1枚使いのおむつを使用していますが、
精神科病棟では諸事情によりパッド1枚を中に入れて使用しています。
重ね使いをするにあたり、おむつについて基本的なことや
正しい当てかたを覚えて欲しくて
「おむつについての学習会を企画したい」と私からアプローチをしたのです。
病棟から快諾してもらいひと安心。。。

メーカーさんとは、何回か打ち合わせをした甲斐があり
当日は笑いや、感嘆の声が聞こえ、楽しい学習会だったと思います。
尿漏れの実験なども、透明なお尻モデルを使用したので、
漏れていく様子が良く見えて、分かりやすかったのではないでしょうか。

 

漏れ予防のためのポイントは4つ
ギャザーの機能を活かす
パッドが最も吸収する箇所に確実に当てる
体とおむつの間に隙間をつくらない
おむつ全体をずらさない

知らなかったことを知るのは楽しいことなので、今月も同じ内容で開催する予定です。

いつもありがとうございます。    WOCN ふりはた
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忙しかった!?

投稿が遅くなりました。
25日投稿予定の記事は完成していたのですが、状況が変わってしまい
記事はゴミ箱行きです。
学習会や在宅訪問など、ブログに書きたいことは沢山あるので、
今週は頑張って投稿をしたいと思います。
 
忙しい時は更に忙しくなるようなことが続きますね。
29~30日は名古屋で褥瘡学会だったのですが、急用ができてしまい
29日の昼頃までしか滞在できませんでした。
安部先生のランチョンセミナーを、ものすご~く楽しみにしていたので、
本当にがっかり。。。
でも、良いこと?もありました。
安部先生の著書2冊を持った私の写真が、先生のスライドの1枚になったのです。
帰る直前に企業展示会場の入り口で撮影しましたが、
あまりにもサプライズなことだったので、表情がこわばっていたと思います。
大丈夫だったかな~
 
今回は企業展示をいつもよりゆっくり見て回ったので、
来年度施設整備品の購入・レンタルの参考にさせていただきます。
学会当日に発表され、秋以降に発売といった製品が複数あるので、
毎年必ずチェックするようにしています。
褥瘡関連の著書も学会当日に発売されるものがあるので、
これも学会の楽しみのひとつです。
 
来年の褥瘡学会はゆっくりできるといいのですが、まだ先のことなので
分かりませんね。
 
いつもありがとうございます。    WOCN ふりはた
 
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病薬連携懇話会

第11回病薬連携懇話会が開催され講師を務めました。
プログラムは、
1、消化器がんの化学療法  外科医師
2、当院における化学療法について  がん薬物療法認定薬剤師
3、予防的スキンケアについて  皮膚・排泄ケア認定看護師
がんにおける病薬連携がテーマです。
地域の調剤薬局の薬剤師さんから
「保湿剤について知りたい」という要望があったと聞きました。
保湿剤の使用については、院内だけでなく院外でも啓蒙したいと
考えていた私にとって、こんなチャンスはありません。(棚からぼた餅?)
WOCNについても知っていただく良い機会です。
 
スライドには認定看護師の役割、WOCNとは
皮膚の構造、手足症候群、予防的スキンケアを入れました。
手足症候群の患者さんは皮膚科外来でフォローしていますが、
「予防的にケアすることでトラブルを少しでも軽減したい」と考えています。
有害事象(副作用)によっては、日常生活に制限を受けたり
日常生活を遂行できなくなるため、治療開始と同時に(できれば開始前から)
予防的スキンケアを取り入れて欲しいのです!
 
 

通院治療室(外来で化学療法を行う部屋)の看護師とも連携する必要があります。
懇話会にも参加してくれていたし、固定チームの小集団活動で
取り組んでいるそうなので、私はすごく期待しています。
主治医・薬剤師・看護師間での情報共有は、まだ充分にはできていませんが、
この懇話会をきっかけに、できるようになって欲しいですね。
特に、経口抗がん剤は調剤薬局からの処方になるので、
地域の薬剤師さんが頼みの綱です。
 
がんとは関係ありませんが、高齢者には予防的スキンケアをして頂くこと、
1日2回以上保湿剤を塗布することで、スキンテア予防になること、
塗布方法についても詳細に説明させていただきました。
服薬指導に追加していただけたら。。。と思います。
サンプルやデータの提供をしていただいたメーカーの方々や、
今回このような機会を与えて下さった世話人会の方々に感謝致します。
 

 
いつもありがとうございます。     WOCN ふりはた
 
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1年以上待った甲斐があった!?

8月上旬にメーカーさん主催のスキンケアセミナーに行ってきました。
テーマは「脆弱な皮膚」~スキンケアの極意を知る~
「スキンケアの基礎」では皮膚科医の川原Drから、
皮膚の特徴・加齢に伴う皮膚の機能低下について講義がありました。
皮膚の構造と機能。。。
今年度しっかり勉強しようと思ったテーマのひとつです。
久しぶりに専門医の講義を聞くことができ、勉強になりました。
スキンケアの学習会はよく依頼される内容ですが、構造と機能の部分を
簡単に説明していたので、これからは詳しく説明したいと思います。
やはり専門医の講義は良いですね。

「創傷をもつがん患者への創傷アプローチ」は松原WOCNが
講師でした。松原先生はがん看護専門看護師でもあるため、がん患者さんの
事例のスライド(看護アプローチの実際)を見ることで、
私が経験したことのない創傷を学ぶことができます。
気管切開口からの喀痰や唾液の垂れ込みを防止する為に、ストーマ装具を半分に
切って対応し、患者さんの不快感が消失した事例の紹介がありました。
最期に患者さんへ装具をお渡しした際に、
「これ、一生持っていきます。」と筆談で話されたとのこと。
命が続かなくなる前に良いケアに出会えて本当に良かった。。。

 
WOCケアはオーダーメイドのケアと言われますが、
患者さんの訴えを良く聴き、良く観察して
その患者さんに合ったケアを提供したいと改めて感じました。
「看護とは、その瞬間に心をこめてより添うこと」
Margaret A. Newman
ただより添うだけでなく心をこめることが大切ですね。
ケアのひとつひとつ、言葉のひとつひとつの中に。。。

「アドバンスド スキンケア2014」では真田先生から
褥瘡・失禁・スキンテア対策、リンパ浮腫について詳しく講義がありました。
スキンテアの要因を知る為に、先生が患者さんの自宅まで訪問したと聞き、
感動で呼吸が止まりそうでした。
ちなみにその患者さんは両前腕にスキンテア(表皮断裂)があり、
皮下出血も著明でした。安楽な体位を取ろうとして、ベッド柵に
ぶつけたことが原因と分かり、ポジショニングピローやチューブ包帯を使用したそうです。
真田先生の真摯な対応に感動!本当に偉大な先生です。

北陸3県を対象としているこのセミナーに、昨年は申し込むこともできませんでした。
今年はダメ元でお願いして、参加させていただきました。
(昨年は安部先生が講師だったから、昨年も参加できると良かったけど~。)
参加を受け入れて下さったメーカーさんに感謝いたします。

いつもありがとうございます。      WOCN ふりはた

 

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ストリハ研究会

先週末、長野市民病院において
ストーマリハビリテーション研究会が開催されました。
一般演題は13題あり、
ストーマサイトマーキング(人工肛門・膀胱の位置決め)に関するものや、
合併症やセルフケアに関するもの、患者会に関するものなどの
発表があり質疑応答も活発に行われました。

参考になる内容ばかりでしたが、
「マーキングが看護業務としてではなく、
患者との共同作業として病棟に浸透させるため、3年計画で活動を開始し、
セルフケア獲得に要した日数が6日の短縮が図れた。」という発表や
「ケアシートとセルフケア評価表を同時に活用したことで、
指導状況と本人の理解状況が周知された。
次回の目標がスタッフの中で明確となり、統一した指導に繋がった。」という発表は
当院でも取り入れたい内容だと感じました。

特別講演は
さいたま新開橋クリニック神山 剛一先生の
「ストーマ・ケアと排便ケアの共通点と相違点」でした。
TV出演もされていらっしゃる先生です。(私も拝見しました)
排便造影やMRIの画像、解剖生理、排便日誌、摘便方法など
分かりやすく講義をしていただき、
外科系チームスタッフ4名も参加していたので、
とても勉強になったと思います。ありがとうございました。

排便コントロールについての質問に対して、
「1人でやろうとしてもダメなので、問題点を共有すること。
なぜいけないのか、もっといいケアがあることを理解してもらう。
プロセスを経る。排便ケアチームを作る。」と回答されていらっしゃいました。
当院でもCST(コンチネンスサポートチーム)活動を開始するにあたり
迷いもありましたが、先生のお言葉で気持ちが楽になりました。

長野市民病院といえば、私が認定看護師実習でお世話になった病院です。
WOCNの研修中(実習も含めて)は、大勢の方々にお世話になりました。
全員に直接お礼をすることは叶わないため、
活動を通してお世話になった患者さんや、関係者の方々に少しずつでも、
お返しできればと思っています。

いつもありがとうございます。     WOCN ふりはた
 
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病院祭報告!

お蔭をもちまして、病院祭が無事に終了いたしました。
お肌の測定コーナーにお越しいただいた70名余の皆様、
ありがとうございました。
測定待ちの人数を見てお帰りになった方や、
30分間休憩しましたが、その間に諦めた方もいらっしゃると、
案内をしていたスタッフに聞いています。
測定が出来なかった皆様には、申し訳ない気持ちで一杯です。
ごめんなさい。

待ち時間や測定が出来なかった方への対策として、
パンフレットやサンプルを用意しましたが、
設置場所が一箇所しかなかったため、取り難かったのかもしれません。
また、コーナーに何の装飾も施さなかったため、
とても地味でしたね。(写真はありません)
来年も同じ企画をするかは未定ですが、
今年の反省を活かして何か喜んでいただけるような企画を
考えたいと思います。

 

測定された皆さんの声で多かったものは、シミと乾燥に対する悩みでした。
ただ、悩んでいる割に「何もしていない」方も多く、
「基礎化粧をしていただく」「顔も身体も泡で優しく洗う」
「入浴後15分以内を目標に保湿剤を塗っていただく」
「垢すりはしない」「ナイロンタオルは使わない」
「紫外線対策をしていただく」「手入れをすれば必ず結果が付いてくるので、
今日から実施していただく」ことなどを説明として加えました。

美肌に関する関心の高さが良く分かり、
とても楽しく勉強させていただいた一日でした。


*私の測定結果です。まあまあですね。
今回使用した測定器は、メーカーさんから無償でお借りしました。
メーカーさんや担当の茅根さんに心から感謝いたします。

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WOCNフォローアップ研修

病院祭前日にフォローアップ研修へ行ってきました。
県看護大学の1回生と2回生が対象でしたが、県内の先輩WOCNや
山梨県からも数名参加されていらっしゃいました。
内容は、「WOCにかかわる医療マネージメント」
「皮膚・排泄ケア認定看護師の活動の拡大と活用」
高水 勝さんと南 由紀子 WOCNが講師です。

「褥瘡関連項目に関連する指針」は読み込んでいますが
基本的なこと、「立ち入り検査」は(医療監視)医療法25条
人員・組織・施設・設備の検査を実施する。(診療報酬は関係ない)
「指導・監査」は(健康保険法)診療報酬の基本的な運用であり
「レセプト審査」は毎月のレセプトの運用で
月末に締めて翌月10日請求し、翌々月の21日払いのことを指します。
それぞれの違いを初めて知りました。
褥瘡関連は医療法にないため関与はありませんが、
適時調査は全ての病院に調査が入る可能性があります。

3つを混同していたので、今後の記録や運用についての参考になりそうです。

高水さんの資料は229ページ、スライドにして450枚以上もありました。
盛りだくさんの内容でしたが、ポイントを押さえた講義は楽しく、
必死でマーカーを引きメモを取りました。

南先生の講義では、在宅褥瘡保有者の変化や
訪問看護師の褥瘡ケアのモチベーション向上などの成果のご報告が
大変勉強になりました。
経験知でのケアではなく根拠に基づき、自信を持ってケアができることは
大事なことです。
自信が持てると仕事が楽しくなり、良い方向に物事が動き出すと思います。
良い方向へ持っていくだけの力(実力だけではなく運も含めて)を
持ちたいですね。

研修当日は、友人達と待ち合わせをして会場入りしましたが、
開始時刻よりも1時間も早く到着したため、急遽松本城見学を行いました。
(研修会場から徒歩で5分程度のところだったため)
青い空と松本城がとても綺麗だったので思わず写真を撮ってしまいました。


いつもありがとうございます。     WOCN ふりはた
 
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For you

毎年1月になると、新人看護師の成長を感じます。
私は「新人看護師には特別に優しく指導すること」をモットーにしていて、
新人研修の際には必ず伝えます。
期間限定で新人だけに与えられた特権です。
特別に優しく指導するというと、少し語弊がありますが、
「優しく」という言葉に集約されると思うため、「優しく」と言っています。
特別に優しく指導する理由は。。。
 
認定看護師研修の共通科目であるリーダーシップの講義で、
「ブラインドウォーク」を行いました。
何をしたのかというと、まず2人1組になって1人は目隠しをします。
この時のペアは同じ分野ではなく、別の分野の受講生で、
私の場合は感染管理の男性受講者でした。
教室内を机や椅子で障害物を作り、言葉だけで室外に誘導しますが、
身体に触れても良いのは危険な時だけなので、的確な指示が必要です。
学習のねらいとしては、「効果的な指示方法」なのですが、
そのことは知らされていないので、ゲーム感覚で楽しく行えました。

役割を交代し、お互い気が付いたことなどを伝え合った後に、
初めて講師から、「新人看護師はこのような状態である。」ということを聞き、
指示について学ぶ講義だったということが分かるのです。
あの時に「今日の気持ちを忘れずに、ガイドを務めた時のように指導をしよう!」
「全く分からないのだから、特別に優しく指導しよう!」と決め、実践しているつもりです。

新人の成長に喜びを感じながら、私自身は成長できているのか、
とても気になる今日この頃なのです。

 

写真は、昨年北海道大学札幌キャンパスで撮影したクラーク博士の銅像です。
クラーク博士といえば、「少年よ 大志を抱け!」が有名ですがこの言葉の後には、
「お金のためではなく 私欲のためでもなく 名声という空虚な志のためでもなく 
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け 老人のように」と
続きます。しかしクラーク博士の言葉か否かについて、諸説あるようです。

いつもありがとうございます。    WOCN  ふりはた
 
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きれいだね

先日久しぶりに、訪問看護師とオストメイトの自宅へ同行訪問をしました。
目的は装具変更を行ったため、評価をすることと訪問看護師への指導です。
普段、オストメイトの自宅へ訪問することは、殆どありませんが
通院困難な状況で必要があると判断したため、何回か訪問させていただいています。

看護師が介助をして入浴を行い、その後ストーマ装具を装着します。
入浴の様子や着替えの様子を、何気なく観察していたところ、
「垢すりで擦らないと気が済まない。」とおっしゃっていた方が、手のひらで泡洗浄をされ、保湿剤も入浴後に丁寧に塗っていらっしゃいました。
私がいるから意識したわけでなく、普段から行っていることや
乾燥して痒みがあった皮膚が、良い状態であることが分かりました。
やはり、日々の継続は大切ですね。

加齢によるシミやシワ、皮膚のたるみなどがあっても、
トラブルのない皮膚はとても綺麗です。
「なんて綺麗なんだろう~。」とつい見とれてしまいました。
 
(京都タワーです。霧のためか、幻想的で綺麗だったので撮影しました。)

外的刺激から守ってくれている皮膚に感謝をしつつ、
私もハンドクリームやボディークリームを毎日塗っています。
ちなみに、塗る方向は皮膚のキメに沿って、横方向に塗ることがポイントです。
CMで女優さんやモデルさんが縦方向に塗っているのを見て、「間違ってるっ!」と
密かに思っていますが、製品の宣伝なので仕方がありませんね。

いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
 
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もんげ~!

最近、医学書や医学雑誌を読む機会があり、先生方にお借りして勉強しました。
「お持ちでしたらお借りしたいのですが・・・。」と厚かましいお願いをしたところ、
書籍は、前任の後期研修医が寄贈してくれた2冊をお借りし、
医学雑誌は、「医局に置いてあるから、勝手に持って行っていいよ。」と
言っていただき本当に助かりました。
さすがに勝手に持って行く訳にはいかないので、
後期研修医と一緒に医局に入り、数冊持ち帰りましたが。。。

挨拶程度しか言葉を交わしたことが無い医師にも、図々しいお願いをしましたが、
お二人とも直ぐに探して下さり、コピーや付箋を付けた状態で届けていただきました。

今回、書籍をお借りして「先生方ってもんげ~」と痛感し、医師の豊富な知識や、
勉強熱心な所、とても親切なところを目の当たりにしました。
いつも見ているのに、慣れてしまって鈍感になっていたのでしょうか?
先生方の良いところを、私も見習った方が良いですね。

分からないことなどは、遠慮せずに良く分かる人に聞くのが一番なので、
医師やコメディカルなど、話をしたことがない人でも気軽に声を掛けて、
相談するのがベストです!きっと優しく教えてくれますよ!
自分が相談する立場になってみて、改めて感じました。


いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
 
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未(ヒツジ)は未だ!?(マダ・イマ)

昨年4月、看護部全体集会でプレゼンをした時、

「みんなで見る夢は一味違う。」と伝えました。
ベストセラーになった書籍の中に書かれていた言葉で、あの頃一番心に響いた言葉でした。
「一人でみる夢は、それは夢にしか過ぎない。しかし、みんなで見る夢は現実となる。」
プレゼンでは、夢を現実にするための具体的な方法を示し、
夢のひとつ(褥瘡新規発生率目標値の達成)が現実のものとなりましたが、
日々実践してくれているスタッフの努力と、患者さんの治癒力のおかげだと思っています。
感謝!感激!です。
今年度は残りあと3ヶ月ですが、維持できることと信じています。

次年度の夢のひとつに、
「外部講師を招いて褥瘡関連の地域公開講座を開き、成功裏に終わること」があります。講師の先生は快諾して下さったので、
専門医の講演を聞く機会が少ない方が気軽に参加できる場の提供と、
褥瘡やポジショニングについて正しい知識を持って頂くこと、
講座をきっかけに地域連携の推進を図ることなどを考えています。
日程等決まり次第お知らせしますので、楽しみにしていてくださいね。
 
 

年末に同じ書籍を読み返したら、「背伸びしなきゃ見えない景色がある」が
今の私にはシックリきました。
「思い切った行動を取ることで、失敗したり、恥かしい思いをすることもあるでしょう。しかし、今の自分を超える行動が、新しい景色をみせてくれます。」
分相応なんて消極的なことを考えず、無理をする位で丁度良いのでしょう。
失敗は成功のもと!
恥ずかしいと思う事自体が、恥ずかしい事だってある!
未だ見たことのない新しい景色を見られるように、そして活動の幅を広げられるように
頑張りますので、本年もどうぞよろしくお願い致します。

いつもありがとうございます。     WOCNふりはた
 
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Kiss&Cry

今年も残すところあとわずか。。。
一年間を振り返ると、ツイていた事とツイていない事、
良かった事と良くなかった事が、極端だった面白い一年でした。(私らしいのかな?)
ツイている時はWOCの神様に感謝し、
ツイていない時には「自分の好きなことができるのだから、こんなに幸せなことはない!」と
自分を励まして乗り越えました。
 
今年の漢字は「税」でしたね。
私が今年を漢字一文字で表すとしたら、迷わず「縁」を選びます。
対人関係だけでなく、色々な意味で良縁に恵まれた年でした。
通所施設で使用したかったエアーマットを寄贈していただいたり、
オストメイトが安心して利用できる事業所を探していたら、
介護施設に勤務するオストメイトや、オストメイトの介護者に出会うことができました。
場所は名古屋に縁があり、ためになる書籍やセミナーにも縁がありました。
 
逢いたかった人達にも出会う機会があり、長くお付き合いができるといいなと思っています。
親しくなれたきっかけは色々ですが、「袖振り合うも多生の縁」なのではないでしょうか?
 
別れもありましたが、縁があればきっとまた逢えるのではないかと考えています。
来年もまた良縁に恵まれることを期待して。。。
良い年をお迎え下さい。
 
写真は熱田神宮の「信長塀」です。
桶狭間の戦いの前に、熱田神宮に立ち寄り、必勝祈願をしたとされており、
勝利したあとお礼参りに訪れ、お礼として寄進したのがこの塀なのだそうです。
土と石灰と油で練り固めた塀ですが、現存していることに感銘を受けました。
 
補足:キス&クライとは
フィギュアスケートの大会で、演技を終えた選手とコーチが採点の発表を待つための場所。
高得点が出た時はキスをする程の喜び、
クライは低得点だったときに悲しんだりすることの象徴。
 
いつもありがとうございます。       WOCN ふりはた
 
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大人気の理由

 前回、安部先生のセミナーを受講したことを投稿しましたが、今回は続編で

セミナー会場の雰囲気や、私が感じたことを投稿させていただきます。
今回のセミナーを受講するまでは、正直なところ「セミナーに行かれない人は書籍を購入して、読み込むのもありかな~」なんて思っていました。
しかし、受講してみると「この楽しさを実感した方が良い!」と考えが変わりました。

 

1日しっかり学習できるのですが、内容に飽きるようなことは全くなく、
程よい緊張感で集中できました。
飽きさせないのは、講義内容が分かりやすく、ためになることはもちろんですが、
トークが楽しく笑えること、先生が現場の看護師やケアスタッフのことを理解して下さっているのが感じられること、声が聞き取りやすく話すスピードも丁度良い、などの理由が挙げられます。
他にも、1~4まで分かれたperiod が終了する毎に、知識の確認として問題が出題され、最後まで残った人にはプレゼントが待っているという企画もいいですね!
理解度の評価という点で、知識の確認は大切なことなのです。
難しい問題ではなく、講義を聞いていれば分かるのですが、関係のないことも出題されるため、(例えば自民党本部の売店で売っていない物とか)意外性があっていいと思います。
起立したまま7秒間で答えを考えて、グー・チョキ・パーで答えを表し、間違えたら着席するので会場は盛り上がっていましたよ~。

セミナーの休憩中や質疑応答の時間は、たくさんの質問があり
先生はひとつひとつ丁寧に答えていらっしゃいました。
質問が出るのは内容を理解している証拠であり、気軽に質問ができるという雰囲気も、
先生のお人柄を表しているのでしょう。
実践しているケアに疑問を感じることや、より良いケア方法について考えるのは、
素晴らしいことなので聞いていて嬉しくなりました。
私も質問内容を聞くことで現場の悩みや疑問が分かり、勉強させていただきました。

 
セミナーをきっかけに、外用療法やWOC領域、皮膚科学について興味を持って下さる方が増えてくれるといいですね。
まずは、同僚や友人にセミナー内容を伝えることから始めて欲しいです。
帰りの新幹線から見えた満月のように、とても満ち足りた気持ちで帰路に就きました。

いつもありがとうございます。     WOCN ふりはた
 
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外用療法指導は難しい!?

 先日、安部先生の外用療法についてのセミナーを受講しました。

講義の中にもありましたが、私も大事だと思っているのが、
外用薬(ステロイド剤)の使用量について。
「フィンガーティップユニット FTU」です。
5g入りチューブの場合、人差しの腹側に、指先の先端から第一関節までの
長さだけ出した量が約0.5gなので、それを手のひら2枚分の広さに塗るのが適量であり、
1FTUとなります。
容器入りのステロイド剤の場合は、大豆1個分が1FTUに相当する量です。
保湿剤は、グリーンピース1個分で手のひら1枚分。
サンスクリーン剤は、パール2個分を顔面全体に塗ると効果的と言われていますが、
正確な量ではないため、大体の目安として捉えると良いと思います。

ステロイド外用薬の場合、顔面や陰部、乳幼児や高齢者、皮膚のバリア機能が破綻している状態では、吸収率が高くなることで副作用が出やすくなるため注意が必要です。
 

セミナーの最後に「パール大はどれ位の大きさなのでしょうか」という質問がありました。
花珠と言われるような高級パールをイメージするのとしないのでは、差がでるため
とてもいい質問だと感じました。(パール大は6~7mm程度)
先生の資料や書籍では、大豆の写真と外用薬を並べて比較しているので、良く分かりますが、
実際は、口頭で指導されても忘れてしまったり、自己判断で量を決めている患者さんが多いと思われます。
適切な量を塗布することが肝心で、治療の効果はセルフケアに左右されることもあり、
丁寧な指導することは、とても大切なのです。

これから手荒れが気になる季節になりますが、1日4回以上塗布することで
有用性が上がるそうです。
手洗い後は水分を良く拭き取り、ハンドクリームを塗布して、綺麗な手を保ちたいですね。
難しいと思った方は、出勤前や昼食前後、帰宅時、就寝前など続けられそうな
時間帯で試してみたらいかがでしょうか?

いつもありがとうございます。      WOCN  ふりはた
 
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患者さんからの学び

当院が契約している寝具のリース会社さんには、ボックスシーツがないため、
苦肉の策として、サイズの大きなシーツを体圧分散マットレスに使用しています。
小さなシーツを使っていた時は、「端を縛る」という褥瘡対策としてあまり良くないことを行っていました。
シーツを縛ることで体圧が上昇し、マットレスの効果が減少することを学習会で説明し、
リース会社さんとも何度も何度も打ち合わせをして、
大きなサイズのシーツをリースするようになりました。

特別問題もなく、大丈夫だと思っていたのですが、ベッドアップをした時などは、
シーツが大きいことでかえって患者さんに不快感を与えていたことが、今回初めて分かりました。

ある患者さんの病室を訪問したところ、
「シーツがずれて、気持ち悪い。」との貴重なご意見をいただいたので、
体圧分散マットレス専用の、ずれ難いボックスシーツを購入する方向で、
検討しています。

エアーマットを使用している患者さんからは、使用感などをお聞きすることが難しい場合が多いので、今回のご意見を褥瘡対策の参考にさせていただくつもりです。
その患者さんには、他にもご意見をいただいたので、
「良い方法を考えること」「また、お話を伺いに来る事」を約束し、
退室しました。

患者さんから学ぶことはとても多く、よくお話を聞かせていただこうと
思いを新たにしました。
 
 

写真は、京都のお寺で撮影した三鈷の松です。
葉先が三つに分かれている珍しい松の古木と説明がありました。
三鈷は智慧・慈悲・真心を表し、この松の葉を持っていると三つの福が授かると言われているそうです。
あやかりたいですね。
ブログを見てくれている皆さんにも、福が授かりますように。。。

いつもありがとうございます。    WOCN  ふりはた