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次のフェーズへ

WOCNになった時に3年間で「ホップ・ステップ・ジャンプ」と
順調に活動しようと考え、いくつか目標を立てました。
そして最終年度の26年度は、
大きくジャンプすることができたのではないかと思っています。
ジャンプ(成長)できたと自己評価できる点として、
在宅褥瘡や在宅オストメイトへの訪問など、活動範囲が広がったことや、
スタッフとよく会話をするようになったこと。
(研修中お世話になった先生から、合格した時のお祝いの言葉として贈られた中に、
スタッフとよく会話することとあり、私にとって大切な目標のひとつでした。)
それと、苦手なことが少しだけ克服できたことなどがあります。
(何が苦手だったかはヒミツです。)
いくつか考えられる中で特に大きかったことは、看護雑誌への執筆でしょうか。
先月発売された臨時増刊号に執筆させていただく機会があり、
今までにない経験ができたことは、何事にも代えがたい貴重な財産になりました。
これで3年間の目標は一区切りとし、次のフェーズに入る準備を始めたいと思います。
 
 
*病院駐車場から虹が見えたので撮影しました。
スマホで撮ったので綺麗に写っていませんが、
久しぶりに綺麗なアーチを描いた虹を見ました。
 
いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まであと、93日!
 
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難しいけど大切なこと

 ゴールデンウィーク明けの週末に、老年泌尿器学会へ参加しました。

神経内科医である榊原先生の「認知症患者さんの排尿排便障害:病気と検査」が、
大変勉強になったのですが、内容は少し難しく復習の必要性を感じました。
パワーポイントの資料をいただけたので、よく読み込みたいと思います。
講演内容は、「認知症について」「認知症患者さんの膀胱機能障害」
「認知症患者さんの胃腸障害」の3つでした。

認知症は主に、アルツハイマー病とレビー小体型認知症があり、前者は、意欲低下、妄想幻覚などの症状があり、後者は、パーキンソン、大人の寝言、便秘、頻尿などの症状が現れます。しかし、いずれもゆっくりと進行する病気です。

*ゆるキャラの「家康くん」。良く見るとはかまが鍵盤で、マゲがうなぎのようです。

膀胱機能障害については、認知症が進行すると機能性失禁が必発することや、
過活動膀胱に伴う失禁などの説明がありました。
過活動膀胱は、最近CMでも見かけるようになってきましたが、
尿意切迫感を必須としており、夜間頻尿を伴うものです。
機能性尿失禁とは、身体機能に障害がありトイレまで歩行しても間に合わないとか、
下着やリハビリパンツが下ろせないといったこと、認知機能が低下し尿意を訴えることができない場合や、コミュニケーションが上手くとれずに、失敗してしまうことなどが挙げられます。

胃腸障害については、認知症が軽くても高度の便秘やイレウス(腸閉塞)をきたす場合があり、これを神経因性排便障害といい、大腸での輸送が遅くなる輸送遅延型と、
直腸肛門での蓄便・排便の問題で便秘や便失禁が発生する直腸肛門型があり、同時に見られるとのことでした。
「認知症状に伴う排泄障害に対して、積極的な加療が望まれる」と資料にもありましたが、医師の加療が速やかにできるように、正しい知識と観察力を身に着けることが大切ですね。

*ホテルの部屋から見えた「浜松城」。「出世城」とも言われているそうです。

いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まで、あと49日!
 
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第1位!

e-ラーニングでの学習について、嬉しいニュースがあったので、
そのことについて投稿します。
当院看護部では教育プログラムに、「e-ラーニング」を取り入れています。
e-ラーニングとはパソコンでの学習方法で、
インターネットを利用して、自宅で学習します。
取り入れているカリキュラムの一部に基礎コースがあり、
「褥瘡の基礎知識と予防法」があったため、褥瘡専任看護師を通じて、
各病棟へ視聴するように働きかけました。
その結果、なんと、
基礎コースで「視聴数第1位」
コース全体でも「視聴数第1位」だったのです!
やったぁ~!
みんなありがとう!
看護部全体集会の教育委員からの報告で知り得たことなのですが、
思わず立ち上がり、大きくガッツポーズを取りたい気分でした。
それができない代わりにきっと、ドヤ顔をしていたのではないかと思います。
年度内には色々なことがあり、様々な感情を味わいましたが、
最後に嬉しい報告を聞くことができたので、
「終わりよければ全て良し」なのだと、今年度を振り返りました。
次年度に向けて、いいスタートが切れそうな予感がします。
 
*4月1日から病院の名称が
「JA長野厚生連北アルプス医療センター あづみ病院」に変わります。
いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まで、あと100日!
 
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中間ユーザー

WOCNの役割のひとつに、中間ユーザーがあります。
使用者がエンドユーザーとすれば、製造会社さん、メーカーさんの中間にいる
WOCNは中間ユーザーに当たり、オストメイトに製品の特徴や使用方法を説明し、
製品選択や、評価を行うことが役割の内容です。
普段メーカーさんからサンプル品の提供を受けたり、デモンストレーション用の製品を
お借りする機会も多いのですが、これも大切な役割のひとつなのです。
ストーマ装具に限らず褥瘡に使用する物や、おむつなど普段使っている物でも、
メーカーさんに気になっていることや、現場スタッフの声を伝え、
改良して欲しいことをお願いします。
もちろん、気に入っている良いところがあれば、それも忘れずに伝えるようにしています。
面談の際に製品について、良い点と悪い点を話しますが、
私のようにストレートに表現するWOCNは少ないらしく、
先日も初めて面談したメーカーさんが、「はっきりとご指摘をいただき良かった。」と
喜んでいた事を、同席していた販売会社さんから聞きました。
皆同じような対応をしているのかと思っていたら、そうでもなかったということが
今回初めて分かり驚きました。
そう言われてみれば、「いつもはっきりと・・・」とよく言われていたのは、
そういう意味だったのですね。
鈍感なので、気が付きませんでした~。
メーカーさんも企業努力をされているので、それに応えられるように、
これからも中間ユーザーとしての役割をきちんと果したいですね。
でも本当はもう少し、やんわりと表現した方が良いのでしょうか?
いつもありがとうございます。  WOCN  ふりはた
安部先生の公開講座まで、あと107日
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久しぶりの学会

先月末、ストーマリハビリテーション学会に参加しました。
前回の学会は、所用のため半日しか滞在できなかったので、
久しぶりにゆっくりと学会を満喫できました。

楽しみにしていた特別講演は、
医師でありオストメイトでもある医師の講演で、
「回腸導管―医師としてオストメイトとして―」です。
専門医としてのお立場と、オストメイトとしてのお立場からの
講演で、私には初めての経験でした。

先生は現在、ストーマ外来受診をしながら旅行やゴルフ、
温泉を楽しんでいらっしゃるとの事。温泉は個室をご利用されていらっしゃるそうです。
オストメイトへのメッセージとして、
「心配事は際限なし」(再発、腎機能、ストーマ、装具)
「現疾患から開放された有障がい健康者」
「自己管理は最重要である」と仰っていました。

回腸導管を選択した理由は、「WOCNの最近のめざましい活躍」、
「ストーマ器具の進歩改善」を挙げ、「WOCNの存在は大きい」と
光栄なお言葉を伺うことができました。
会場から笑いが出たのは、「ストーマ袋は毎日洗っています。これはWOCNにはいけないって言われるけどやってます。」と仰った時です。
私も聞きながら、「いけないっていう事を、どうしてもやってしまうオストメイトって、
いるよね~。」と思いましたが、皆同じようなことを感じたのではないでしょうか?
 

してはいけない、または、する必要はない事を行う方はオストメイトに限らず、
在宅介護者などでも見かけます。
私が支援しているオストメイトの中にも、
「ふりはたさんにいけないって言われるけど、やってます。」と話す方も
いらっしゃいますが、行うことで安心し、皮膚トラブルや漏れがなく、
特別支障がなければ良いと考え、見守るようにしています。
正直に話していただくことが大切で、行わない理由や、不安な思いを教えていただくと
一緒に考えられるので、それができないことの方が問題なのです。

現疾患から開放された有障がい者。。。
オストメイトを表現するのに、最適な表現だと思いました。さすがです。

いつもありがとうございます。      WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まで、あと118日
 
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看護の基本とは。。。

先日、インターネットで「褥瘡の基礎知識と予防法」についての
講義を視聴しました。(視聴期間は今月16日まで)
褥瘡対策委員(看護師)には必ず視聴するように話し、
スタッフにも視聴するように勧めてもらっているところです。
内容で印象的だったのは、ヴァージニア・ヘンダーソンの「看護の基本となるもの」から
「患者が身体を清潔に保ち、身だしなみよく、また皮膚を保護するのを助ける」を
引用され、入院基本料の算定要件だから褥瘡対策を行うのではなく、
「皮膚を保護すること」は看護の基本!と解説されていました。
私もWOC領域は看護の基本であると考えているので、
褥瘡対策・スキンケア・排泄ケア・清潔援助は、「看護の基本」なのだ
ということを繰り返し指導しています。
資格がなくてもできるような簡単なことほど、専門職の技や知識の見せ所であり、
大切なケアとして捉え、丁寧にケアを行って欲しいのです。
 
 
私は、フローレンス・ナイチンゲールの「看護覚え書」の中の
使命感を持っている看護婦という項目に惹かれ、
サブタイトルである「看護であること・看護でないこと」に
ひとりの看護師として、こだわり続けていきたいと思っています。
いつもありがとうございます。    WOCN ふりはた
*安部先生の公開講座まであと124日
 
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Missing You

 3月は別れの季節。。。

年度末や12月末など、退職する職員が数名いるため、
一緒に働けないことがとても淋しく残念に思います。
褥瘡対策委員を務めてくれたスタッフも、毎年退職してしまうので、
本当にへこみます。
残される側の者は、けっこうダメージがあるのです。

「会うは別れの始まり」なので、必ず別れの時がくるのは仕方のないことですね。
同じ施設で働くことはできなくても、医師や看護師を続けてさえいてくれたら、
それで良いのだと思うようにしています。
きっと新しい施設でも、患者さんのために活躍してくれるでしょう。

 

いつもありがとうございます。    WOCN ふりはた
*安部先生の公開講座まであと127日

 
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オストメイトマークストラップ

以前から、オストメイトのこと(オストメイトマークも含めて)を知ってもらうために、
「私にできることって何だろう。」と考えていました。
すぐに取り組めて、効果が期待できること。。。
最初に浮かんだことが、オストメイトマークストラップを、
ユニフォームのネームかPHSに付けることでした。

コンチネンスマークのピンバッジとお守りを付けていましたが、
「それって何?」と聞かれることや、凝視されることもあるので、
宣伝効果があるのではないかと考えたのです。
早速、オストメイトマークストラップ数個を購入しPHSに付けました。
私は、胸ポケットにPHSを入れているので以外と目立つし、
ポケット周囲に視線をよく感じます。(気のせいではないと思いたい!)
 



*ブルーのストラップは最近できたそうです。付けてもらいたい人がいるのですが。。。

このストラップは、ブーケ(若いオストメイトの会)が、
オストメイトを知ってもらおうプロジェクトとして、2013年に作成を決め、
2014年に完成したそうです。
案内のチラシにもありましたが、「オストメイト対応トイレが増えても、
見た目にわかりにくい内部障害であるために、使いづらいこともある。」とのこと。
「他の人に知られなくて済む」ということが、メリットでありデメリットにもなっているのです。

障がい者用の駐車場などでもあることですが、他人から分かり難いために
嫌な思いをされる方もいらっしゃるので、
内部障害についての「認知が広がること」、「理解が進むこと」のお手伝いを
させていただきたいと考えています。


(オストメイトではない私がストラップをつけること、ブログに投稿することに関しては
許可をいただきました。)

いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まであと、41日!

 
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学会報告

先日参加した学会で、テア(表皮裂傷)のコンセンサスシンポジウムがありました。
お知らせしたい内容がたくさんあったので、ポイントを投稿します。

テアが発生しやすい患者さんとしては、
ステロイドの内服や外用をしている患者さんよりも、麻痺や拘縮がある患者さん、
抗凝固剤を内服している患者さんに多い。
発生状況はテープ剥離時が多いが、原因特定不能も20.6%あるとのこと。
テアの既往や乾燥、紫斑がある時は、ハイリスクなので注意が必要です!
そして予防には、外力を保護するケアとスキンケアが重要となります。

ケア方法の具体例を挙げると、
皮膚に優しいテープを選択し、予め皮膜剤を使用する。
ベッド柵の外力緩衝と、ベッド柵のすきまから四肢が出ないようにする。
車椅子にはレッグカバーやアームカバーをする。
リストバンドは麻痺側ではなく健側にする。
移乗の際にはスライディングボードを使用し、決して引きずらないこと。
四肢は掴まないで下から支えるようにする。
おむつも引っ張らないように交換する。
ミトンを使用する際には使用の是非を確認する。
入浴時はシャワーの高水圧を避け、上がり湯に保湿成分入りの物を使用する。
保湿剤は1日2回押さえるように塗布する。

 

どれも特別難しいことではなく、すぐに実践できることばかり。。。
皮膚が脆弱だからと諦めずに、チーム全体で意識を高く持つことが大切だと思います。
ひとりひとりの心がけで、もっともっと予防できるはず。
病院、在宅、施設、どこでも同じなのではないでしょうか?

いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まであと、31日!
 
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学会報告 つづき

 学会2日目は、幕張から横浜へ移動し「皮膚科スペシャリティーナース講習会」に

参加しました。
この講習会は皮膚科学会が、毎年看護師向けに無料で開催している講習会で、
著名な先生方の講義を聞くことが出来ます。
今年も、医師、薬剤師、看護師の講義があり、資料やコングレスバッグも頂きました。

講習会のトップバッターは安部先生です。
20分という短時間でもポイントをまとめ、笑いをたくさん取れるのはさすがです。
安部先生は、皮膚科スペシャリティーナースになる3カ条として、
・皮膚の解剖生理を熟知し、処置の理論と背景を知ろう!
・皮膚を読み取る眼をもち、愛護的に皮膚に接し、優しさをもって患者に向き合おう!
・不安に思う患者をサポートし、正しい皮膚のケアを易しく指導しよう!
と講義されていらっしゃいました。
皮膚科が無い病院や、専門医がいない施設でも、
正しい知識と根拠に基づいたケアを積み重ねることで、スペシャリティーナースになれる
と思います。
むしろ医師がいないからこそ、看護師が果す役割が大きく、
このようなセミナーには積極的に参加して欲しいと感じました。

 

他にも、「皮膚の構造と機能・洗浄・スキンケア」「軟膏療法の基礎と実際について」
「軟膏とクリームはどう違うの?」「にきびのスキンケア」の講義がありました。
これだけの内容を無料で聞くことができるのは、看護師への期待を表しているからなのではないでしょうか?
皮膚科看護学。。。
とっても奥が深いです。
参加が難しい方は、看護雑誌や書籍を購入して、自己学習をしてはいかがでしょうか?
それも「あり」だと思います。

いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた
安部先生の公開講座まで、あと23日!


 
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病院祭のお知らせ

 10月25日(日)9時30分~16時まで、あづみ病院と池田町公民館・池田町役場駐車場において、病院祭・農業祭が開催されます。

昨年は「お肌診断」を行い好評!?でしたが、
今年は当院で使用している高機能タイプのエアーマットレスや、ポジショニングピロー、車椅子用クッションの紹介し、実際に体験していただこうと考えました。
「エアーマットレス(床ずれ用マットレス)のひみつ!」
~寝て・座って・触れてみて下さい~というコーナーで、
9時30分~12時30分まで、エアーマットレスなどの褥瘡予防寝具を展示いたします。
普段はシーツの下で見えないエアーマットレスがどのような物なのか、
ポジショニングピローや車椅子用クッションの心地良さを、
地域のみなさまにお伝えできたら。。。と思っています。
今年はパネル展示も復活し、「当院で使用しているおむつの特徴」を作成しました。
残念なことにパネル前での説明は出来ませんが、見れば分かるように考えてみましたので、是非お立ち寄り下さい。
病院祭・農業祭のテーマは「創~地域とのつながり」です。
地域のみなさまとのつながりを感じることができたら、嬉しいですね。
 
いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた
 
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1ヶ月経過。。。

先月から、精神科病棟でも1枚使用タイプのおむつに変更になりました。
一般科病棟では4年前から導入を開始しましたが、
精神科病棟では特有の諸事情などがあり難しい状況でした。
時間が掛かることを覚悟して、諦めずにアプローチを続けてきて本当に良かったと思っています。
しかし、導入することが目的ではないので決まってからの準備が大変。。。
10月導入を目標にしていましたが、他施設の事情により当院での開始が1ヶ月早まり、
タイミング悪く!?一般科病棟でのおむつ定額制度の開始と重なり、スタッフには迷惑をかけたかもしれません。
(「かもじゃないよお~。」って言われそうです。)
新しいことを始めるには大変なエネルギーを消耗しますが、
一緒に活動してくれるコンチネンスケアサポートチームのメンバーや、
病棟スタッフの頑張りを見ることで充電ができます。
一般科に比較してアセスメントに苦労するケースもありますが、アドバイザーさんのご協力も得ながら、ステップアップが図れることに期待が膨らむ今日この頃です。
 
いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた
 
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タックフォーシーアナストゥー

9月上旬に当院で使用しているおむつメーカーのフォーラムがありました。
会場は、なんと、スウェーデン大使館!
看護部長の代理で出席させていただきました。
内容は、地域の皆さんが推進する「生活の質を支えるコンチネンスケア」として、
スウェーデンにおける高齢者ケア理念と社会保障制度、
テーマセッション「排泄ケアの地域連携を目指して 院内連携の実践から院外連携へ」
「地域連携の目的共有と意思の統一~地域CSTの設立~」など。
スウェーデンといえば、福祉先進国のイメージがあると思いますが、
「最適な排泄ケアを受けることは基本的人権のうちのひとつ」と
法律で定義されているとのことでした。
そのため、教育を受けていない家族が介護をしないのが通常なのだそうです。
そして、おむつは専門の看護師が処方し、無料で受け取るのだと聞きました。
処方されることは知っていましたが、無料とは。。。オドロキですね。
 
大切な発表がありました。
「院内外の連携のために、連携の主語は患者さん」
「排泄ケアの地域連携は生活を支えるうえで不可欠であることを認識する」
最近多摩地区では、排泄ケア地域連携会をキックオフしたそうです。
「院内連携が完了してから地域連携を検討する」と考えていましたが、
院内、院外の排泄ケア連携は同時進行で行っても良いことが分かり、
新たなプランが浮かんで来ました。。。
最後に「桃栗三年 柿八年。柚子は9年でなりさがる。梨の大馬鹿18年。
時間は要するかもしれないけど、地域の力を信じて継続していくことが大切なのかもしれません。」と結んだ発表を聞き、会場の誰もが頷いているように感じました。
地域は違っても考えていることは同じです。
 
いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた
 
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帰ってきた 帰れま10!

前回に続き褥瘡学会の報告です。
スキルアップセミナー、全員参加型ワークショップ バーチャル症例検討
帰れま10!がめでたく!?今回の学会に帰ってきてくれました。
参加したことがない方のために説明をさせていただくと、
プレゼンターが事例を提示したあとに3択問題を出題するので、
起立したままグー・チョキ・パーで回答を表し、間違えた場合は着席します。
間違えても恥ずかしくないし、(その場で覚えてしまえば良いのです)
全員が正解した時には、プレゼンターに罰ゲームが待っているという楽しいセミナーです。しかし、ただ楽しいだけでなく事例を通してケアの実際やケア後の様子、
褥瘡についての知識も学ぶことができるので、ためになることも多いのがポイント!

プレゼンターは医師(皮膚科医・形成外科医)、皮膚・排泄ケア認定看護師、薬剤師、
理学療法士に加え、座長は内藤WOCNと切手先生という豪華な先生の皆さま。
全員が正解した時に内藤WOCNが仙台銘菓にワサビを注入するのですが、
「きっと綺麗に入れるんだろうなぁ~。」などと想像したり、
全員正解しなかった時は切手先生が本当に嬉しそうに、「ありがとうございます~。」と
仰っていましたが、「先生、それってどうなんでしょう~」と
心の中で突っ込んだりして。。。
お二人がご登壇されていることで安心し、会場の雰囲気も和んでいたと思います。

そして、司会は安部先生でした。
先生のご登壇はありませんでしたが、声だけでもすごい存在感!
やはり「帰れま10!」には欠かせない存在ですね。
 


プレゼンター・座長・司会の先生方、参加者の皆さんが幸せに包まれますように。。。

いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた
 
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学会を満喫!

先月末に仙台で開催された褥瘡学会に参加してきました。
昨年は所用のため、半日程度しか滞在できませんでしたが、
今年はしっかり学習してきましたっ。
どの会場も満席で、立ち見の方も大勢いらっしゃいましたが、
私は毎回座ることができたのでラッキーだったと思います。


ランチョンセミナーの「褥瘡治療におけるチーム医療の重要性 医師の立場から、看護師の立場から」では、病院機能評価でS評価(秀でている)だった北川WOCNの施設での方法を知ることができ、来年5月に受審を控えている当院でも大変参考になる内容でした。
褥瘡関連でS評価の施設は、まだ3施設だけとのこと。。。憧れです。

「手の治癒力」では、触れる技術について新しい知見がありました。
以前参加したポジショニングセミナーや、キネステティック、タクティールでも同じような講演がありましたが、「触れる前にポジティブに予告する。」「つかまない。」「指を開き一定の重みと時間をかける。」「最初に触れる部分は敏感な部分を避ける。」「触れる時、放す時はゆっくり行い、斜め上から触れ放す時も斜めに放す。(飛行機の離陸や着陸のイメージ)」
効果的なタッチのポイントとしては、「1秒間に5~10cm程度のゆっくりとした速度でやや圧をかけ、掌全体で触れること」が良いそうです。
看護師の手には不思議な力があると思っています。痛いところをさすったり、冷たいところを温めたり、手を握ることで不安な気持ちを軽くしたり。。。
言葉は無くても肩や背中に手を触れることで、慰めや癒し、労い、支援などの様々な感情を伝えることができます。
手の治癒力を信じ、実践することが大切ですね。

いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた