WOCNブログ
ストーマ外来
今月の診療案内から、ストーマ外来を標榜することになりました。
以前から外来は開設し、入院患者さんの退院後や、他施設で手術を受けた方なども
外来でフォローしていました。
標榜していないために、
「どこに相談すればよいか分からなかった。」
「あづみ病院にも専門の看護師さんがいるって知らなかった。」と言われ、
余計な苦労やストレスをかけてしまっていたことを心苦しく思っていました。
今回ようやく標榜することができ、一歩を踏み出せたことを嬉しく感じています。
たかが標榜、されど標榜。。。
本当に大変なのは、これからなのかもしれません。
外来は泣いたり笑ったり、何でもありの場所です。
誰にでも気軽に相談できる人ばかりではないので、家族にも言えない、言いたくない思いなども受け止める必要があります。
ストーマ外来を始めたばかりの頃、あるオストメイトに「もう、(外来を)卒業しても大丈夫ですね。」と話したところ、「もう、見てもらえないの?たまには、顔を見に来たい。」と言われ、それからは希望がある場合は、ずーっとフォローするように心がけています。
排泄物が漏れるというのは自尊心を傷つけ、食事や外出を控える原因にもなりかねません。
なぜ漏れるのか原因を説明し、必要な時には装具を変えてみたり、外用薬をつけたりして
漏れる心配を無くすことが私に与えられた役割です。
「困っていることはすぐに解決するように」と教えられてきたので、教えを守れるようにしたいですね。
こころもからだも、よく看て、護ることが、看護なのだと考えています。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2018/01/P9130124-e1515729825423.jpg)
*盛岡にある桜山神社の烏帽子岩。
自信と勇気を授けて下さり、物事に立ち向かう力も授けて下さるそうです。
たまたま見かけて、参拝しました。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
WOCNブログ
いつか皮膚が肌を超えるように
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ブログタイトルを、大ファンの安部正敏先生に命名して頂いたことは投稿済みですが、今回はタイトルに込められた意味について。
「“肌”が美容的用語であれば“皮膚”は極めて医学的。
一般的に“美肌”と言われますが、WOCナースが相手にする皮膚も“美皮膚”と認識されるように。」といった意味があるとのこと。
皮膚が肌を超える?どうやって?何を超えるの?など、色々な?が考えられますが、
実はこのような、深い意味がありました。
いくつかタイトルを考えて頂き、どれも素敵でしたが、文字数や見たときの印象、
ひらがなと漢字のバランスなどから、このタイトルに決めました。
それと、先生のエッセイのパクリになるので諦めていましたが、
皮膚と肌は、できれば、タイトルに入れたかったんです!
いつか皮膚が肌を超えるように。。。
いつか美皮膚と認識されるように。。。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2018/01/P1031174-e1515041752235.jpg)
*新年限定のチョコレート、戌の形をしています。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
精神科ブログ
研修 2017年12月1日~12月29日
精神科研修 感想文
市立大町総合病院
初期研修医1年目 尾田 正仁
お隣の市立大町総合病院から精神科の研修医として1か月間お世話になりました。精神科研修では主に朝会(司会)や初診外来の予診、病棟、ときに救急外来を担当させて頂きました。予診では普段の内科での問診と同じようにやってよいと伺っていたため、その通りやろうと思いましたが、勝手が違いました。内科問診では普段聞かない本人の性格や学生時代をどのように過ごしてきたかなど、それぞれの疾患に応じて聴取する必要があると感じました。また、予診の段階である程度の鑑別診断を自分で考えみると、指導医の外来では話を聞く姿勢、どのような内容を問診していくのかが非常に勉強になりました。救急外来では普段自分がConfusion Assessment Method: CAMを用いて診断している「せん妄」に関して、専門医がどのように考えているのか、その微妙なさじ加減が興味深かったです。また、精神科疾患の診断に関して専門医ならではの悩みに触れることが出来たときは、専門医であってもすんなりとは診断できないのか、と自分にとって安心できる場面でもありました。私は内科を志しておりますが、どのような場面で精神科に紹介すべきか、という点で今回の研修を活かせればと考えております。
楽しく過ごせました。
WOCNブログ
今年最後の投稿
今月上旬、講師に安部正敏先生をお招きして、
「褥瘡診療新アベノミクス!~キズを治すための3本の矢~」と題して公開講座を開催しました。
アベノミクス「新3本の矢」とは、
・希望を生み出す褥瘡理解
・夢を紡ぐ外用薬
・安心につながる評価担保の矢
として、それぞれポイントの解説がありました。
「皮膚の一定部位に持続的圧迫が加わり、皮膚の血流が途絶え、皮膚が壊死に至った状態」が褥瘡発生のメカニズムであり、骨突起部に加わる圧力は、「目に見える皮膚部分より、見えない深部の軟部組織の方に大きな力が加わっており、血行障害を生じ易い」
急性期褥瘡の深さは不明であり、徐々にハッキリしてくるのはこのため。
「褥瘡発生過程とともに、創傷治癒過程を理解することで、生体が有する治癒機構を最大限引き出す努力が必要」とのこと。
今、何が起きているのか理解ができると、ケアをするのも一層楽しくなってくると思っています。
![](https://azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/12/DSC_8551-e1513838711605.jpg)
「外用薬は、薬効だけを捉えるのではなく、基剤の特性を考え、創面の状態に応じた使い分けをすることが重要である」
院内採用している外用薬は一部の製品だけなので、難しいかもしれませんが、
基材と状態があったものを使用することが大事なのです。
それには、日頃から良く観察すること、医師に報告していくことが必要ですね。
「創及び創周囲皮膚状態は、乾燥しているのか浸軟しているのかを観察する。」
「ドレッシング材では、滲出液で汚染されている面積や、漏れがあるかどうかを観察する。」
当院では外用療法がメインなので、非固着性のガーゼを使用していますが、ガーゼの裏を必ず観察し、塗布する量やガーゼの大きさ、交換回数が適切であるか、評価をするように指導しています。
アンケート結果では、観察についての理解が深まったといった記載が1番多く、
開催して本当に良かったと思いました。
褥瘡ケアは観察に始まり観察に終わるのです。
あたりまえの簡単なことが、案外疎かにされてしまう傾向にあるので、
楽しさを実感してもらえると本当に嬉しいですね。
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*やまなみホールとホワイエから見える景色
主催者側としての参加で感じたことは、講演全体のイメージが、湧き水がやがて河川になり、大海に流れるよう。
心地よい流れが続き、気が付くと湖や大海原に流れてきたという感じかな。
全国で講演をされているので、いくつもの流れがあり、最終的に同じところへ辿り着いているはず。
安部チルドレンが誕生しているんだろうなぁ~と思いました。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
今年の投稿はこれでおしまい。来年もよろしくお願いします。
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指導医・研修医ブログ
院内学会が開催されました。
毎年12月に院内学会が開催されます。医師・看護師・リハビリ・放射線科など様々な職種から各職場での研究や活動報告がされます。
今年は過去最多の28演題が発表されました。自分も実行委員長となり3年目となりましたが、年々レベルアップしていることを実感しております。
昨年から最優秀賞を決定し表彰することになり、昨年は研修医1年目の松本先生(現在信大で2年目研修中)が見事に受賞され、今年は同期の増田先生が受賞されました。おめでとうございます。しかし、いずれの演題も優秀で僅差での獲得でした。
個人的には放射線科からの発表が、日常診療からの気づき・ひらめき・疑問から研究テーマを見つけ、その結果が今後患者サービスに反映されることになると聞き、とてもいい演題だったと思います。それ以外にも医師・看護部・リハビリからもたくさんいい演題がありました。来年に向けてますます頑張っていただきたいと思います。
WOCNブログ
私にとっての今年の漢字
2017年を表す漢字は「北」が選ばれました。
「2人の人が背を向けている」象形から「そむく・逃げる」を意味する「北」という漢字になったのだとか。
北アルプスを毎日見ているため、私のとっての北は、断然「北アルプスの北」
特に、雪化粧を施した現在のアルプスが1番好きです。
私の1年を表す漢字は、「迷」が迷わず浮かびました。
大事なことほど即決することをモットーにしていますが、今年はそれができなかった1年でした。
「一難去ってまた一難。。。」ということの連続。
未だに色々と引きずっていますが、来年はもっと、前向きな漢字を選べるようにしたいですね。
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いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
(次回は公開講座について投稿します。)
フレッシュナースブログ
新人研修 こころのホスピタル2階病棟 有川 北林 小山
こんにちは、入職して8か月がたちました。本日は自身の看護の振り返りとソーシャルワーカーさんとケアマネージャーさんにご講義いただきました。
振り返りでは、業務には慣れてきたものの、できることが増えた分忙しさから患者さんへの対応がおろそかになってしまうことがあるという意見も出ました。今後部署ごとでも今の振り返りを活かしていきたいです。
講義では、在宅の視点から退院支援と介護保険制度について学びました。退院支援はどの部署でも重要であるため今後社会保険やサービスについて自身でも知識を身につけ、患者さんの退院を見据えた看護を実践できるようにしていきたいです。
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精神科ブログ
救急外来カンファレンス
本日の救急外来カンファレンスは皮膚疾患をテーマに
症例は凍傷で演者は研修医小林先生
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/12/DSC9321-6001212.jpg)
WOCNブログ
御礼
7日に開催した地域住民のための公開講座には、大勢の皆様にご参加頂き、
ありがとうございました。
17時30分開始というのは少し早いかもと感じていましたが、アンケートの結果
ちょうど良いというご意見が圧倒的に多かったので、今回も同じ時間にしました。
アンケートは一通り読みましたが、満足度は高く、理解もできたと記載されており
開催して本当に良かったと安堵しているところです。
翌日の天気は雪で、気温も上がらず寒い1日だったので、その点も良かったですね。
実は、1番心配していたのがお天気でした。。。
本当は11月開催予定でしたが、当院の都合により、先生には無理を言ってスケジュールを
調整して頂きました。
8日は始発の新幹線で東大へ、その後鹿児島、翌日大阪というハードスケジュール。
快く承諾して下さった先生には、本当に感謝しています。
「参加するつもりだったけれど、どうしても行かれなくなった。」と
わざわざ電話をくれた方も数名いらっしゃり、後日資料をお渡ししようと考えています。
アンケートには、当院の認定看護師の活用(研修や相談などで)をしたいかどうかという
質問も、初めて加えました。
未記入も数枚ありましたが、殆どが「はい」に丸印が付いていたため、
必ず、期待に応えられるようにしたいですね。
ありがたいことです。
講座に参加した方々が、多くの仲間に、今回の内容を伝えて下さることを願って。。。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/12/DSC_8542-e1512958589529.jpg)
いつもありがとうございます。
(あんなに満足度の高い研修ができるようになりたい) WOCN ふりはた
WOCNブログ
いよいよ。。。
明日、安部先生の公開講座が開催されます。
今年も、地域包括支援センターや、介護保険事業所、訪問看護ステーションなどにも案内通知を発送し、新聞の折込広告(無料)でも告知しました。
ある新聞社から取材の依頼も来たので、準備はまずまずといったところでしょうか。
院外から参加して頂いた先着60名様には、(特典?として)
ガイドブック、保湿剤、ディスポータブルの介助グローブをお渡しする予定です。
資料と共に、参加できなかった同僚の方々と、回覧や使用をして頂けたら。。。と思っています。
明日が本当に楽しみ!!!
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/12/PC060039-e1512528807270.jpg)
*南部鉄器製の招き猫。ペーパーウエイトです。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
第38回公開講座のご案内
WOCNブログ
意思決定を支援するということ
先日、看護協会主催の研修会「患者に寄り添う意思決定支援」に参加しました。
講師は岩手保健医療大学の清水先生。
日頃、私が意思決定に係わるのは、人工肛門を造設する患者さんへのオリエンテーションの時。
医師からの依頼でオリエンテーションを行いますが、
「人工肛門になる位なら死んだ方がいい。」とか「手術はしたくない。」ということを訴える患者さんがいらっしゃいます。
癌であることの告知よりも、人工肛門になるということの方がショックであり、
「頭の中が真っ白になった。」と。。。
私の役割は、人工肛門についての正しい知識を持って頂くこと。
間違った情報や知識で、不利益を受けないようにすることです。
そのために、具体的なイメージが沸くように注意していますが、ショックを受けた気持ちも受け止めるように心がけています。
先生の講義で、「説明する」だけではなく、「聞く」、「共感する」、「一緒に考える」、「意思決定を支援する」等により支援する。
「本人(ないし家族)が決める」と「合意を目指す」とは実質は同じ、
「本人が決める」とは丸投げすることではない、とありました。
自己満足ではなく、患者さんやご家族が「支援を受けている」と感じられるような、
支援を行いたいと考えています。
入院前から、患者さんが「もう必要ない」と思う日まで。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/12/P7290052-e1512101112777.jpg)
悪縁を切り良縁を結ぶと言われる安井金比羅宮の縁切り縁結び碑。
ご縁って不思議です。
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
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6年目の憂鬱
7月上旬に認定看護師の更新申請を行い、10月上旬に合格通知が届きました。
通知から待つこと1ヶ月以上。。。
ようやく認定証なども届きました。
これで正式に「更新できた」という実感が沸きます。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/11/PB281153-e1511835233642.jpg)
申請時に提出した書類は、活動時間を証明するものと、実践の内容を示すものとレポート。
レポートはデータで送り、盗用したものでないか、しっかり確認されます。
過去には盗用とみなされたケースもあるため、注意が必要なのです。
更新を終えた達成感よりも、2度目の更新に向け、アップグレードしなければ。。。という
プレッシャーの方が大きく、少し憂鬱です。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/11/PB030029-e1511835273499.jpg)
*合格通知が届いた頃、庭で見つけた六ツ葉のクローバー、花言葉は名誉。
WOCの神様が「頑張りなさい!」と言ってくれているような気がしました。
憂鬱なんて言っていられませんね、
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた
精神科ブログ
救急外来カンファレンス
本日の救急外来カンファレンスは
症例は再発した気胸で演者は研修医増田先生
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/12/DSC9368-6001128.jpg)
指導医・研修医ブログ
自然豊かです
あづみ病院の近くの山にはよく猿が出没します。いつもは親子でいるところを見かけるのですが、昨日は一頭のみ、ガードレールに座っていました。近くに寄っても逃げることもなくどっかりと座っていました。こんな自然豊かな山々に囲まれた病院です。
![](https://www.azumi-ghp.jp/azumiWP/wp-content/uploads/2017/11/saru.jpg)
精神科ブログ
実習 2017年10月30日~11月22日
この一か月の実習期間中、患者さんとのコミュニケーションのあり方、対人スキルについて常に試されているような気持ちがしました。
毎日外来にて一人の方の予診をさせていただくという貴重な経験をしました。例えば主訴が同じ「意欲が出ない」でも、患者さんによってその表現方法や精神状態は異なります。
我々医療者は患者さんの表現をそのまま鵜呑みにするのではなく、殊精神科においては患者さんがそのような発言に至った精神状態へ深く思考を巡らせていく必要があると感じました。検体検査や画像検査から病変部位を特定できるわけではないということからも会話の重要性を感じ、意識して予診をするようにしました。今まで苦手意識を持っていた精神状態の表現方法(心気妄想、観念奔逸、妄想気分)を持つ患者さんに出会うことで、これらの違いについて学ぶこともできました。また、精神科以外の外来であまり気にすることがなかった患者さんの服装や話し方、アイコンタクトがとれるか、表情の変化など、予診の間に患者さんから得られうる情報量の多さに苦労したのも印象に残っています。その後の診察にも同席させていただき、先生方が患者さんと話す様子から問診の重要なポイント、鑑別に挙げるべき疾患やルールアウトの根拠、今後の方針などについても勉強させていただきました。どの先生も疑問を挙げた際に丁寧に答えていただき、得られるものが多かったです。
また、当科では患者さんの生活の包括的なサポートのために様々な職業の医療スタッフが連携する場面に立ち会うことができました。外来での臨床心理士、ソーシャルワーカーを始め、病院近傍に位置する精神科デイケア・ショートケア施設に従事する方々は患者さんの社会福祉的な充実を目的として活動しているということがわかりました。チーム医療という言葉は医学部に入学してから幾度となく聞いた言葉であり自身でも理解しているつもりでしたが、この実習で更に理解が深まったと感じています。
最後になりますが、精神科の先生方を始めとしてこの一か月お世話になりました皆様に厚く御礼申し上げます。今回の経験を活かしながら、学生生活を頑張っていこうと思います。
信州大学 前田梨穂子