褥瘡のサインを見逃すな
盛岡で開催された褥瘡学会に行って来ました。
楽しみにしていたワークショップ「ドクター“J”~褥瘡のサインを見逃すな!~」からの参加です。
コメンテーターの北川WOCNと安部先生、司会の切手先生から事例提示があり、褥瘡初心者クラスの看護師などが、スライドから何を読み取るかという企画。
ケース紹介がない状態で、写真だけでどこまでアセスメントできるかがポイント。
北川さんの事例は、籐の座椅子に座っていた事が原因で発生した持ち込み褥瘡。
歩ける患者さんでも高齢者は体調の変化で、簡単に褥瘡形成します。
発生要因を特定することが大事で、疎かにすると繰り返す可能性もあるため、注意が必要なのです。
切手先生の事例は大きなポケットを持つ褥瘡。在宅療養にあたり、切開するかどうするかが悩むところ。洗浄のし易さや感染のことを考えると切開した方が良いのかもしれませんが、切開せずに閉創できました。
主介護者は誰が担うのか、褥瘡をどう受け止めるかなど、ケースによって違うのでベストな方法を選択できるように情報提供し、それを支援することが大切だと思っています。
このケースは、ポケットある側から起居動作を行っていました。
訪問すると分かることですが、私も同じような経験があります。
局所ばかり観察せずに、全体像を観察する。これが、褥瘡ケアの難しいところであり、面白いところなのです。
安部先生は、ドクターショッピングする難しい患者さんの事例でした。
どんなに良い治療方針でも、患者さんの同意がなければ進められません。
治癒までに時間は掛かっても、患者さんが納得する方法を選択することが重要で、治療を継続して頂くこと、患者さんと良好な関係を保つことも大切なのだということが良く分かります。
*盛岡名物じゃじゃめん
実は、知識の応用が難しい若手のスタッフ教育には今回のようなワークショップがいちばん分かりやすいのではないかと考えていて、以前から少し取り入れていました。
お蔭様でこの方法が「間違っていなかった」と少し自信が持てました。
安部先生のスクラブ姿も初めて拝見し、ファンにとっては貴重な、嬉しい時間でした。
肝心のドクターJについては次回に投稿します。(長くなってしまったので。。。)
いつもありがとうございます。 WOCN ふりはた