フレッシュナースブログ

2024新人研修〜みんな大好きフィジカルアセスメント&いつかなくそう身体拘束〜

 今回のブログを担当するのは、こころのホスピタル1階病棟の新人看護師富田です。よろしくお願いします。

 暑い日が続いていますが、私はクーラーの効いた病棟で楽しく働かせていただいています。最近はNetflixでヒロアカを一気見していて、面白くて前向きな気持ちになれるアニメなので、興味はあるけどまだ観てないなんて方はぜひ観てみてください。

 さて、今回の研修では、呼吸音の聴取や事例を通したフィジカルアセスメント、認知症の看護、身体抑制について学びました。その中でもここでは、「事例を用いたフィジカルアセスメント」と「身体抑制」の研修についてお話ししたいと思います。

 まず、「事例を用いたフィジカルアセスメント」の研修ですが、1グループ5人程度で分かれて、グループごとに主任さんから1つの事例を説明していただきます。説明された事例の患者さんの状況・状態を、どのように先輩看護師に報告したら良いか?を全員で話し合って考えます。
ここで役立つのが「I-SBAR-C※」という報告におけるスキルです。I(報告者・対象者は誰か)、S(状況:1番伝えたいポイント!)、B(背景:患者さんの経過・疾患など)、A(評価:患者さんの状態から考えられる問題は何か)、R(提案:具体的にどうするか)の順に話すことで簡潔で伝わりやすい報告をすることができるというものです。

 

 理屈はわかっても事例となると大変で、特に私が難しいと感じたのが、その報告の緊急性の度合、状況と背景のどの情報をどこまで伝えるのが適切なのか、どんな提案をするのが相応しいか、を考えることでした。さらに、現場では患者さんから自分で情報を得る必要があるため、必要な情報は何かを判断できなければなりません。研修では5人で考えてやっとでしたが、優しい主任さん達が評価して改善点を教えてくださったので、状況に応じた報告の方法や工夫を学ぶことができました。下手な報告をして先輩からお叱りを受けないように、報告のスキルは是非とも身につけておきたいですね。

 次に「身体抑制」の研修です。この研修では、実際の拘束帯を用いて新人看護師が拘束したりされたりして、身体抑制を身をもって体験しました。その前に仲村主任に講義をしていただいたのですが、そこでとても大事なメッセージを受け取りました。それは、「僕はこの研修で皆さんに身体拘束を上手にできるようになって欲しいんじゃない、身体拘束のデメリットを知ってもらい、将来的に身体拘束を日本からゼロにできるよう皆さんに取り組んでいってもらいたいんです」というものでした。身体拘束は患者さんの自由を制限する、非常に重い決断を要するものであり、私も身体拘束をなくしていくことに関わる看護師であり続けたいと感じました。

 実技では、新人看護師数名が拘束する側・される側を体験しました。下の写真のように帯と留め具によって胴・肩や四肢を固定されてしまいます。拘束される側を体験した人の中には、「自分の自由がきかなくなるのってほんとに怖い」と言っている人もいました。今回の経験から、どうしても拘束の実施が必要になった時に、実施の目的や一時的なものであることを説明する・身体拘束継続の妥当性を他職種で話し合うなどをして、本人の尊厳に最大限配慮し、一分一秒でも拘束時間を短くするための看護を目指したいと思いました。

 

 長くなりましたが、私の話は以上になります。どの研修でも、先生や主任がとても優しく丁寧に教えてくださるこの環境は、あづみ病院で働き勉強する上での魅力の一つだと私は感じています。新人時代からこんなに楽しく働ける職場は他ではなかなかないのではないでしょうか。少しでも興味がわいた方はぜひ病院見学やインターンにいらしてはいかがでしょうか。来年お会いできることを密かに心待ちにしております。ご覧いただきありがとうございました。富田

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