WOCNブログ

腑に落ちた時

「浸軟」(しんなん)とは、角質に水分が増加し、ふやけている状態。
新人看護師や復帰支援プログラムの研修などでは、浸軟について「バリアが破綻することで外的刺激が容易に入りやすくなり、スキントラブルの原因になる。」
「角層の1/3程度が膨張することで起こる。」
「予防することが大切であり、おむつを使用している患者さんには、洗浄後に撥水剤を塗布してもらっている。」などと説明をしていました。
自分でもつまらない説明だとは感じていて、
分かっているようで分かっていない、そんな状態。
先日参加した褥瘡学会で購入したスキンケアの書籍には、浸軟の化学的バリアの障害について「表皮細胞から産生されている物質が、外界からの刺激によって産生が亢進し、機能しなくなることでバリアが障害される。(略)」とあり、すとんと腑に落ちました。
注:書籍には物質の名前などもイラストで分かり易く示されています。
根拠を持ったスキンケアを実践するには皮膚の生理機能を理解し、正しい知識を持つことが大切です。
そんなNsを1人でも多く育てたいし、私ももっと学びたいという気持ちが強くなりました。説明を聞いて「なるほど!」と感じたことは忘れないので。
書籍に掲載されている俳句、
「白い色 原理はおなじ 皮膚と雲」
脱帽しました。
注:「浸軟」(しんなん)とは、指に絆創膏を貼り、剥がした時に白くなっているあの状態を示しています。
 
 
 
 
いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた
 

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