WOCNブログ

学生時代の私に教えられたこと

 なるべく多く、患者さんの病室へ訪問することを心がけている私ですが、

経過があまり良くない時は、時間が取れないことを言い訳に、訪室の回数が減ることがあります。
「掛ける言葉が見当たらない」「根拠のない慰めは言えない」
理由はそんなところです。
でも、「話しができて良かった。」「顔を見て安心した。」と言われると
心苦しく感じます。
そんなある日ふと、学生の頃のエピソードを思い出しました。
血液内科病棟の実習で受け持たせて頂いた患者さんは、だるさが強く、
とても辛そうでした。
検温が終わり、何かケアをして差し上げたいのですが、学生の私にはどうすることもできず、ただそばに座っていました。
個室だったので、一人では心細いのではないかと考えたからです。
その日の実習記録に、「このような場面ではどうすれば良かったのか」と記載しました。
指導者さんは、「とても良いケアをしましたね。そばにいてもらって、安心したと思います。それで良かったのです。」といったようなコメントを下さったように記憶しています。
私も、あの頃の指導者さんの年齢になりましたが、新鮮な気持ちを忘れずに、心に残る指導ができるようになりたいと改めて感じました。
今の私を見たら、当時の指導者さん達は何ておっしゃるでしょうか?
 
*函館旧区公会堂、素敵な洋館です。
いつもありがとうございます。  WOCN ふりはた

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