WOCNブログ

MDRPUとスキン-テア

 11月下旬、医療機器関連圧迫創傷(medical device-related pressure ulcer:MDRPU)やスキン-テアに関するセミナーに参加しました。

医療機器関連圧迫創傷。。。
聞きなれない用語かもしれませんが、褥瘡学会では平成23年から予防について、
スキン-テアは、WOC学会で平成25年から予防と管理に取り組んでいます。
医療機器関連圧迫創傷は、治療目的で使用した医療用ストッキングや、ギプス・シーネ、
酸素マスクなどの装着が原因で発生します。
治療に必要なことなので中止することも難しく、発生部位を注意深く観察すること、
医療機器についての正しい知識を持つことなどが大切!
テアは学会から予防管理についてのベストプラクティスが発売されました。
(是非読んで下さい)
先日看護補助者さんへ学習会を行いましたが、スキン-テアについても少し盛り込ませてもらいました。
テアが起きやすい皮膚状態は、菲薄(ひはく)・浮腫・皮下出血・ドライスキン。
当院の入院患者さんは高齢者が多いので、多くの患者さんが当てはまります。
転倒・転落や、ベッド柵にぶつけた、入浴や清拭時、車椅子移動介助の摩擦・ずれ、などが原因で起こるため、補助者さんにも注意して頂く必要があるのです。
テアは院内だけでなく、在宅や施設でも発生するため啓発活動も大切ですね。
先日の公開講座の資料を地域へ送付する時に、「テアの資料もつけちゃえ」と
密かに計画中です。(投稿したので、密かではないか!?)
 
 
*学会から送られてきたポスターを事務所の棚に貼っています。
セミナーの質疑応答で、「WOCに踵(かかと)の潰瘍を見てもらったら、褥瘡でないと言われました。」といった質問がありました。
私も、踵に限らず褥瘡ではない皮膚トラブルについて、
「これは褥瘡ではなくて〇〇だね。」と伝えることがあります。
アセスメント内容を伝えてはいますが、理解できなかったスタッフは同じような印象を持つかもしれないと感じました。
「分かり易く短い言葉で伝えること」って難しいですね。
よい勉強になりました。
いつもありがとうございます。   WOCN ふりはた
*前回の投稿から時間が掛かってしまいました。投稿したいことはたくさんあるので、今月は頑張って投稿しますよ。
 

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