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フットケア学会に行ってきました ぱーと 2

 学会2日目は、8時からのモーニングセミナーから参加です。

テーマは、“バイオフィルムに着目したアセスメントとケアのポイント”
埼玉医科大学 佐藤 智也先生が演者でした。
バイオフィルムは顕微鏡下でしか見ることはできませんが、
成長すると存在を目で確認できることがあります。
代表的な例が、歯のプラークや台所の ぬめりなどです。
難治性の創傷はバイオフィルムの影響を受けている場合があり、
見た目が綺麗な肉芽でもバイオフィルムが検出されることがあるため、要注意なのです。
先生は映画の「トロイの木馬」を例に挙げ、「先入観は身を滅ぼす」と
おっしゃっていました。
肝に銘じておきます。
 
その後はシンポジウム
糖尿病足部潰瘍の予防的治療
~創傷治療だけじゃない!創傷を発生させないための治療をいかに~
教育講演
爪変形はなぜ起きる、どう防ぐ、どう治す?
ランチョンセミナー
フットケアをはじめよう!~重症虚血足にしないために~
教育講演
皮膚・排泄ケア認定看護師が実践するフットケアの実際 まで受講して帰りました。
 
 
 
爪変形の講演では、塩之谷 香先生と門野 邦彦先生が分かりやすく講義をして下さいました。お二人とも整形外科医というのがびっくりでした。。。
色々な病院で治療困難と言われた爪を先生方が、
正常な爪に治しているスライドを何枚も拝見しました。
「学校でプールの授業が受けられなかった。」「お風呂に入る時は、いつも浴槽に足を出していた。」「高校生活の間連日通院し、それがなかったらもっといい大学にはいれたかも・・・」
など患者さんのQOLに関係するエピソードも聞きました。
「陥入爪に伴う炎症性肉芽は爪が食い込むことが原因で、細菌感染が原因ではない」
と聞いた時には、かなりショックを受けました。
確かに。。。おっしゃるとおりです。。。
「褥瘡と同じようにどうして考えられないのか?」
もう何も言えません。謝りたい気分です。
 
「爪きりは誰に仕事なのか?」という質問に決まった答えはなく
「爪きりに興味がある人のところに集まってくるというのが現状です。」とおっしゃった先生の言葉にも大きくうなずくしかありませんでした。
 
ランチョンセミナーでは、フットケアで何ができるか
川崎医科大学総合外科学 森田 一郎先生が 熱く・熱く・熱く語っていらっしゃいました。
「諦める」とは・・・ 明らかに+極める 
「明らかに極めない限り辞められない。」
諦めようと思っていることがある私には、相当効果的なワードです。
「来年のフットの日(2月10日)にはここに参加している皆さんは、何かをして下さいね。」と宿題もいただきました。
いいひふの日(11月12日)もあるし。。。何か考えたいですね。
 
 
学会に行く前は「もう帰ってこないかもしれない。。。」と言っていましたが、
そんなことはすっかり忘れ、ご機嫌で月曜日に出勤しました。
学びも多くフル充電できた学会でした。
 
*バイオフィルムや爪に関してすぐに、皮膚科医の枝光先生に伝達しました。
*最近、色々と混乱していることが多く、この原稿も広報担当者にデータを渡したつもりで
 いましたが私の勘違いでした。
 「大丈夫かしら。。。」と真剣に心配している今日この頃です。
 
WOCN ふりはた
 

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